ソクラテスと吉田松陰。

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ソクラテスと吉田松陰。


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内容説明

10分で読めるミニ書籍です(文章量12,000文字程度=紙の書籍の22ページ程度)

【書籍説明】
私が吉田松陰という人物を知ったのは、司馬遼太郎の「世に棲む日日」だった。
大好きな司馬作品の中でも殊に偏愛している作品である。
長州を中心に幕末の動乱期を生き生きと描きだす名作で、好んで何度も読み返しているが、それにしても、一人物を中心に、若い連中が集まって何やら活発に議論している姿がひっかかる。
どうもどこかで見た風景であるような気がする……。最近になってようやく気付いた。
プラトンが描写したソクラテスの姿によく似ているのだ。
無論そう感じるのは私だけかもしれないが、自然発生的な議論の場としての機能、そしてその中心にいる卓越した人物、という点で、このふたつはよく似ているような気がするのである。
そして最終的には刑死し、その後弟子たちの中から歴史に残る人物が現れたという点でも、二人は共通している。
この非常に興味深い二人の思想家を、並べて見比べてみたら面白いのではないか?
そして遠く離れた時代、遠く離れた場所でも同じように権力に屈しない知性の輝きを見ることができたら、それが「いついかなる場所にも存在する普遍的な理性」の存在を証明することになるのではないか。
人と比較することで、個性はより鮮明になる。
後世に多大な影響を残した思想家を知るうえでも、この比較検討の試みは無駄ではあるまい、と思う次第である。
それでは、古代ギリシャと幕末期の萩、ふたつの世界に生きた二人の大人物を比較する試みを始めてみよう。
そこに人類不変の何かを見つけ出せるかどうか、それは… 以上まえがきより抜粋

 

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