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内容説明
さっと読めるミニ書籍です(文章量8,000文字以上 9,000文字未満(10分で読めるシリーズ)=紙の書籍の16ページ程度)
【書籍説明】
谷村新司さんが、歌のタイトルのつけかたについて、こんなことをお話していました。
「歌のタイトルは、その家の扉のようなもの。木でできていたり、鉄でできていたりするけれど、それを見て、人は、家の中をイメージする。
すぐにイメージできる家もあれば、全く想像とちがう場合もある。
タイトルと曲とは、距離感のあるものと、ないものがあり、どちらがいいということではなく、どっちを選ぶかが大事」
谷村さんの話を聞いていて、歌における「タイトル」と、散文における「書き出し」に、何となく共通点があるような気がしたのです。
もちろん小説やエッセイにもタイトルはありますが、それはどちらかというと、作者の思いがつまったもので、読者に、あるイメージを与えるためのテクニックとしては、「書き出し」が非常に大切で、効果的なものではないでしょうか。まさに、歌におけるタイトルです。
そんなことを考えながら、私が「気になる」書き出しについてお話したいと思います。
【目次】
「面白本」は、最後まで読んでもらわないと話にならない
一言で決める「天声人語」
太宰治の人気の秘密
私の好きな「短い」書き出し
究極の「短さ」、書き出し小説
【著者紹介】
篁 龍樹(タカムラ リュウジュ)
学習院大学法学部卒業後、出版社勤務。美容、伝統文化関係の雑誌編集長をつとめる。現在は、美容学校講師等をつとめるかたわら、エッセイ、コラムを執筆中。また、… 以上まえがきより抜粋