ゴルゴ13 (188)

著者名：さいとう・たかを【著】

リイド社（2018/04発売）

• ISBN：9784845835157

内容説明

激しく対立する国益第一を貫く、狡猾なアメリカ大統領の側近と覇権主義を突き進む中国海軍大佐。中国海軍は原子力駆逐艦で日本領海を侵犯し、挑発行為に出た…表題作『巨人共のシナリオ』他、2話(『キャノピーからの使者』『善人の死』)を収録。

【キャノピーからの使者】
謎の熱発と体調不良に陥ってしまったゴルゴ。直前、製薬会社の依頼でコスタリカの森林で仕事をしていた。原因究明と治療のためゴルゴは再びコスタリカへと向かうのだが…

【巨人共のシナリオ】
激しく対立する、国益第一を貫く狡猾なアメリカ大統領の側近と覇権主義を突き進む中国海軍大佐。中国海軍は原子力駆逐艦で日本領海を侵犯し、挑発行為に出た…

【善人の死】
不審火の捜査をしていた老保安官はそれが連続放火事件であると気づく。その保安官には些細な異変を見逃したために凶悪な事件を防ぐことができなかったという苦い経験があったのだが……

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[KAZOO]

ゴルゴ13の最新版です。私も評判の悪い麻生さんと同じ愛読者です。この中には3つの作品が収められていますが副題となっている中編がコミックの「空母いぶき」を思い出しました。こちらはアメリカと中国の対決ですが、それにゴルゴ13がじゃらんできます。最後の作品はほとんど主人公は登場しません。

2018/04/17

[purupuru555]

昨今の情勢を踏まえると、「巨人共のシナリオ」はなかなか冷静に読めないなあ・・・　東日本震災時の日本政府の描写が辛辣。

2018/05/04

[Nori]

巨人共のシナリオ:2011年9月作品。アラブの春、民主化要求の嵐が吹き荒れた時代。snsによる情報共有・拡散は民衆の武器となったと同時に、各国政府の情報統制レベルの引き上げに繋がったのではないかと思う。中米二強が覇権を争う時代、米国にとっての日本国の地政学的重要性の相対的な上昇。日本の領海での両国のせめぎ合い、一線を超えない範囲でどこまで相手を牽制できるかというゲームを、的確に描写している。また、東日本大震災から僅か半年で、ここまで俯瞰して当時の日本を描けるとは。失敗の本質、愚かな亀の比喩も見事。

2025/09/28

[ミガーいち]

米中の覇権争いはどのような決着になるのか。星３

2021/09/05

[北白川にゃんこ]

中国対メリケン！二大国家の争いは根深く世界を揺るがすのだ…。ってホント何歳だよゴルゴ13。

2018/05/30