浮遊する「記憶」

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浮遊する「記憶」

  • 著者名:矢野敬一/木下直之/野上元/
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 青弓社(2014/07発売)
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  • ISBN:9784787232489

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内容説明

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個人的なものでありながら、社会を結合させ分断させる記憶。その記憶をめぐる言説空間には何が立ち上がってくるのだろうか。記憶をめぐる問題群を多様な視点から検証し、私たちを揺さぶり、私たちに揺さぶられる記憶の政治性を照らし出す論考集。

目次

はじめに 金子 淳

第1章 祖先と記憶をめぐる政治と知の編成──国民道徳論と柳田国男 矢野敬一
 1 一冊の絵本から
 2 国民道徳論の展開と祖先の位置付け
 3 祖先をめぐる記憶の再編成
 4 祖先をめぐる知の展開──柳田国男と祖霊信仰論

第2章 上野戦争の記憶と表象 木下直之
 1 なぜ上野なのか
 2 碧血碑
 3 官軍墓地
 4 創建神社
 5 上野公園
 6 上野パノラマ館

第3章 「戦争の記憶」の現在 野上 元
 1 「戦争体験」と「戦争体験記」との間
 2 「戦争の記憶」の継承と断絶

第4章 地域の記憶──異質性と均質性の間で 福田珠己
 1 選択された地域の記憶──沖縄県八重山郡竹富島の事例から
 2 記憶は誰のものか──アメリカ・シラキュース市における地域像形成をめぐって
 3 異質性と均質性の間で

第5章 記憶から歴史へ/歴史から記憶へ 阿部安成
 1 戦争
 2 直弼
 3 震災

感想・レビュー

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ゆうき

1
集合的記憶は記憶によって人々を関係させ接続させる。しかし共有された記憶はそれ以外の人々、記憶に介入または認識されない人々を排除する。また記念日としての終戦、震災などの多くの人々が死んでいった個々の記憶を一日だけの記念日として記憶されることで記念日以外の日に亡くなった人々を排除し忘れてしまうのではないのか。集合的記憶はそういった危うさを備えている。その中で集合的記憶を個々の記憶として記憶を共有しない他者へどのように伝え心を震わせ繋いでいくかが課題となる。2012/08/14

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