内容説明
国をあげて西欧化に邁進していた1920年代。当時最先端のメディアだったラジオを使ったラジオ体操は、西欧的な身体観と、単一的な時間感覚を国民に植えつけることに寄与した。史料を精査しながら近代日本の一側面を浮かびあがらせる。
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目次
はじめに第1章 ラジオ体操の創始と保健衛生 1 ラジオ体操の創案 2 保健・衛生思想の拡大 3 簡易生命保険の普及 4 ラジオ体操の「輸入」と普及第2章 身体と健康の近代化 1 健康への欲求 2 身体そのものの合理化 3 アメリカのラジオ体操と日本のラジオ体操第3章 ラジオ体操と時間の近代化 1 「早起き」とラジオ体操 2 時間の再編成 3 ラジオ体操と時間規範第4章 ニューメディアとしてのラジオ 1 黎明期のラジオ放送 2 ラジオの都市文化的色彩とラジオ体操 3 社会教育としてのラジオ第5章 ラジオ体操とスポーツへの熱狂 1 社会体育とスポーツの振興 2 野球とラジオ実況中継 3 オリンピックとラジオ 4 「ラジオ体操の会」の発展おわりにあとがき参考文献
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ああああ
2
こうして、現在に続くラジオ体操は逓信省簡易保険局と生命保険会社協会、そして日本放送協会が協議を進めたうえで、文部省に具体的な体操の考案を委嘱するという経過があって、一九二八年(昭和三年) 十一月一日に始まったのである。この経過については、第4節でふたたび触れたい。16 そのとき人々がラジオ体操に託したのは、個人個人の健康であり、また、新しい時代の家族の幸せであった。あるいはまた、新しい「機械の時代」に生きていくための新しい身体づくりと時間規律の形成であった。2023/04/14
msykst
1
近代やら身体やらの云々も面白ったけどそれはあくまで強化系読書の一環。それよりもトリビアネタが満載でそっちの方が使えそう。ラジオが地方を都市化するか、ローカリティを強化するかって話とかはまさに今熱いところ。あとオリンピックの実感放送の話とかは単純に知らんかった。2009/03/16
ぶらぶらトンビ
0
いたって真面目にラジオ体操の歴史や意義を展開しています。今回は別な本「素晴らしきラジオ体操」で腹いっぱいなので、必要に応じてまたいつか読んでみましょう。2013/08/09
tkm66
0
面白かったっスよ。19年前は③2002/05/24
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