ボウリングの社会学 - 〈スポーツ〉と〈レジャー〉の狭間で

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ボウリングの社会学 - 〈スポーツ〉と〈レジャー〉の狭間で

  • 著者名:笹生心太
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 青弓社(2023/01発売)
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  • ISBN:9784787234285

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内容説明

子供から大人まで遊ぶことができ、競技会がおこなわれるかたわらで家族連れがプレーするなど、多様な楽しみ方ができるボウリング。この「国民的スポーツ」はなぜ・どのようにして日本に広まり、定着したのだろうか。

1960年代半ばから70年代初頭の爆発的なブームを起点にボウリングの戦後史をたどり、時代ごとに変わる社会的な評価や経営者・関連団体のイメージ戦略、人々の余暇観の変化などを明らかにする。

地域文化とも密な関係性を持ち、〈スポーツ〉でもあり〈レジャー〉でもあるボウリングの不思議な魅力を照らし出す。

目次

はじめに

第1章 ボウリングはどのように広まったか
 1 日本におけるボウリングの歴史
 2 ボウリングはなぜ広まったのか
 3 本書の構成
 4 研究の方法

第2章 ボウリングブームの衝撃
 1 ボウリングの参加者
 2 当時の社会的背景
 3 ボウリング場の経営
 4 種目の性格
 5 本章のまとめ――スポーツに積極的でなかった人々の参加

第3章 関連団体によるイメージをめぐる駆け引き
 1 ボウリング関連団体
 2 〈レジャー〉化の時期(―一九六三年)
 3 〈スポーツ〉化の時期(一九六三―七一年)
 4 イメージの動揺の時期(一九七一年―)
 5 関連団体によるイメージ戦略
 6 本章のまとめ――イメージの揺れによる多様な人々の取り込み

第4章 流行の終息と復活
 1 流行の終息(―一九七〇年代半ば)
 2 人気の復活(―一九八〇年代半ば)
 3 人気の安定化(―一九九〇年代後半)
 4 〈スポーツ〉と〈レジャー〉の二分化
 5 本章のまとめ――イメージの分裂

第5章 多様なボウリング場の実際
 1 〈スポーツ〉イメージのボウリング場
 2 〈レジャー〉イメージのボウリング場
 3 ハイブリッドイメージのボウリング場――沖縄県の事例
 4 本章のまとめ――セルフイメージと実態をめぐる葛藤

終章 〈スポーツ〉と〈レジャー〉の狭間で

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

おいしゃん

45
ボウリングは、なぜ60年代に爆発的に流行ったのか。なぜ70年代にストンと人気が落ちたのか。なぜ80年代にまた脚光を浴びたのか。そしていま、ボウリング界はどのような状態なのか。もとが論文とはいえ、それぞれを丁寧に分析してあり、完成度は高かった。2018/02/16

Nさん

2
ボウリングの社会学って何?内容は日本でのボウリングの興隆と衰退を、業界誌(史)・資料を読み取り丁寧に分析する。ボウリング人気は60年代に高まり、70年代初頭にピークに達し、その後ブームは終焉を迎える。その流行は高度成長期に重ねた説明だけで語り足るのか?その背景の読み解き方が社会学なのだ。スポーツとレジャーという志向性をめぐり、流行期には関連団体による対立があった。設置主体が「民営」であるボウリングの今後は、スポーツとレジャーの対立ではなく、両立・バランスの良い組み合わせによる存続が図られていくだろう。2019/12/21

ジスカールデスタン

1
ラウンドワン2022/08/20

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