ディズニーランドの社会学 - 脱ディズニー化するTDR

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • ポイントキャンペーン

ディズニーランドの社会学 - 脱ディズニー化するTDR

  • 著者名:新井克弥
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 青弓社(2018/09発売)
  • GW前半スタート!Kinoppy 電子書籍・電子洋書 全点ポイント30倍キャンペーン(~4/29)
  • ポイント 480pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787234056

ファイル: /

内容説明

いま、東京ディズニーリゾート(TDR)はどんどん「脱ディズニー化」している――「徹底的に統一したテーマ」「家族みんなで夢を見る」というウォルト・ディズニーの理想を体現していた時代は過ぎ去って、「テーマなき萌え要素のごった煮」のなかを「お一人様がそれぞれの目的のために突っ走る」空間になっているのだ。
これは、実は歌舞伎からAKB48まで脈々と続く、「全体像よりもピンポイントの趣向」を重視する日本の文化、そして社会の傾向とつながっている。
顧客(ゲスト)のニーズに最先端で応えて変わり続けるTDRは、まさに現代社会の縮図。TDRの変容の過程を分析することで、日本社会の「いま」と「あした」を描き出す画期的なメディア社会論。

目次

はじめに

第1章 様相を変貌させる東京ディズニーリゾート
 1 「ディズニー学」の基礎知識
 2 パーク内はコスプレ会場と化した?
 3 ファミリー・エンターテインメントからの逸脱
 4 TDR=送り手側も異様?
 5 ウォルトの存在が薄れるほどゲストの数は増える?

第2章 ディズニーランドと日本人――ディズニーというゆりかごのなかで
 1 ディズニーと日本人の関係史
 2 日本アニメの苗床になったディズニー
 3 プロレスとディズニーが高度経済成長とテレビ普及に貢献
 4 ディズニーになじんでいた戦後世代
 5 日本人へのディズニー再教育

第3章 テーマパークの本質:1――情報圧によるめまい
 1 テーマパークとは何か
 2 テーマ性の入れ子構造
 3 TDSでのテーマの重層構造

第4章 テーマパークの本質:2――ハイパーリアリティー
 1 ハイパーリアリティーとは何か
 2 テーマランドはコピーのコピー
 3 ジャパン・オリジナル、ダッフィーの誕生
 4 ダッフィー的システムの方法論化

第5章 テーマ性の崩壊
 1 崩壊を象徴するパレード
 2 マクロと中規模(=ミドル)のテーマ性
 3 ミクロなテーマ性
 4 テーマ性崩壊をさらに進める「ハピネス・イズ・ヒア」
 5 テーマなきテーマパークの出現

第6章 ジャパン・オリジナル化するTDR
 1 グレムリン化するゲスト、ドン・キホーテ化するTDL
 2 消費文化の伝統文化への昇華をもくろんだウォルト
 3 アキバ化するTDL

第7章 ディズニー化する社会、脱ディズニー化するTDR、そして……
 1 ファストフードとファミレスを経験した一九七〇年代
 2 ディズニー化とは何か
 3 社会がディズニー化していく
 4 脱ディズニー化する未来

第8章 TDRは聖地になりうるか?
 1 評価が分かれる『アナ雪』
 2 微分的文化と文化相対主義
 3 二つの聖地

付録 ディズニーを学ぶ人のために
 1 ウォルトを知る
 2 ウォルト没後のディズニーの状況を知る
 3 東京ディズニーリゾートを知る
 4 専門的な視点からディズニーを考える

参考文献

おわりに

 

同じシリーズの商品一覧

該当件数109件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす