芸術は社会を変えるか? 文化生産の社会学からの接近 - 文化生産の社会学からの接近

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芸術は社会を変えるか? 文化生産の社会学からの接近 - 文化生産の社会学からの接近

  • 著者名:吉澤弥生
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 青弓社(2014/03発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787233318

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内容説明

美術館やギャラリーに収まっていた芸術は、閉ざされた領域を飛び出して都市空間や地域社会へと広がっている。地域住民とアーティストの共同制作、美術教育、医療や福祉の領域での芸術活動-近年では芸術の社会化がますます推し進められ、私たちの日常にある創造性や表現の可能性を再考する契機になっている。また、NPOとの協働など、文化政策が多様なかたちでおこなわれ、芸術文化の公共的な位置づけが見直されてきている。2000年以降の大阪の文化政策を契機に生み出された“芸術運動”の調査をもとに、文化政策の現状、創造の現場が直面した困難と可能性、制度とオルタナティヴの相互作用、労働やアクティヴィズムとの関連性などを論じて、社会を変えていく契機となる芸術活動のあり方を描き出す。

目次

はじめに

第1章 地域文化の担い手たち
 1 C/P(カルチャーポケット)
 2 大阪市芸術文化アクションプラン
 3 アートプロジェクトの記録とメディア

第2章 文化政策と市民社会――大阪の事例を中心に
 1 日本の文化政策
 2 大阪市と新世界アーツパーク事業
 3 大阪府立現代美術センター
 4 芸術と市民社会

第3章 まちなかのアート――ブレーカープロジェクトを中心に
 1 美術館からまちへ
 2 ブレーカープロジェクト
 3 芸術と地域社会

第4章 芸術をめぐる制度とオルタナティヴ
 1 大阪の〈芸術運動〉
 2 芸術と制度
 3 芸術とオルタナティヴ

第5章 創造の現場のコンフリクト
 1 芸術の境界をめぐって
 2 芸術という労働
 3 アクティヴィズムとアート

第6章 文化生産の社会学
 1 芸術運動のとらえ方
 2 芸術は社会を変えるか――おわりにかえて

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

SY

0
「芸術はいまだ社会から孤立し、自己責任の名の下にスケープゴートの役割を背負っているようにさえみえる。しかし芸術の社会化と労働の芸術化が進む現在、芸術労働者は特殊な存在などではない。」2016/04/03

tu-ta

0
読み終わった日は推定。図書館の本。 メモは http://tu-ta.at.webry.info/201212/article_3.html と http://tu-ta.at.webry.info/201212/article_4.html さかのぼって、読書メーターをつけてみたが、飽きてきた2012/12/03

comet

0
具体的事例と社会問題に多く触れていた。文化政策の軌跡がスッキリまとめられており参考になる。さらっと読んだから、いつかまたさらっと読む。時代の流れで、芸術の発信者と受信者の境界が曖昧になっている、というのは納得。2018/05/15

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