角川ソフィア文庫<br> 妹の力

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角川ソフィア文庫
妹の力

  • 著者名:柳田国男【著者】
  • 価格 ¥649(本体¥590)
  • KADOKAWA(2014/11発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784044083168

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内容説明

かつて女性には神秘の力があるとされ、祭祀を取り仕切り、信仰の対象にもなっていた。女性に託されていたものとはなにか。全国の民間伝承や神話などを丹念に検証し、担っていた役割を明らかにする。

目次

妹の力
玉依彦の問題
玉依姫考
雷神信仰の変遷
日を招く話
松王健児の物語
人柱と松浦佐用媛
老女化石譚
念仏水由来
うつぼ舟の話
うつぼ舟の話
小野於通
稗田阿礼

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ノコギリマン

36
『うつぼ舟の話』がよみたくて、久々の柳田国男。『老女化石譚』と『念仏水由来』をとくに面白く読みました。民俗学、やっぱりたまらんちん。2015/06/04

かふ

19
『遠野物語』よりは論文やエッセイの類で専門的な話もあって難しいのだが、読み込んでいくと興味深い。まあ「妹の力」は『鬼滅の刃』の禰豆子のことだっと思って読んでみる。「妹の力」天皇制の国つ神は元は地方の神であり、それは家の神でもある。そして儒教的なものが支配していても日本の家では奥方の世界があった。男の腕力が及ばない力。それが天皇制の神の元に女を近づけさせない風習となった。巫女は特別なのである。巫女の力は理性的なものよりも感情的な、特に群衆の中に置いていち早く異常事態を感じる力。そうしたものが巫女の預言とか、2020/11/16

ダージリン

6
シャーマニズムに連なるものなど興味深い内容が多い。また「うつぼ舟の話」の中で、「自分の過去を自分で研究しうる民族の幸福であって、そんな文明国は現在はまだいくつもないのである」という一節が心に残った。アメリカのように建国が遅い国もあれば、文化の断絶がある国もあり、そう言う意味では日本は恵まれているという思いをあらためて抱く。2018/05/01

水菜

5
やっぱり柳田国男は難しい。尼が石になったり念仏を唱えると泉が湧いたり、ひとつひとつの伝承は昔話として楽しめるのだが、それらを結びつける論考についていけない。だが、長い年月を経て構築された伝承は読んでいるだけで楽しい。難しいといいながらまた読んでしまうんだろうなー。2014/02/22

らむだ

3
Sv.2023/05/04

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