海辺の恋と日本人 - ひと夏の物語と近代

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海辺の恋と日本人 - ひと夏の物語と近代

  • 著者名:瀬崎圭二
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  • 青弓社(2023/02発売)
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  • ISBN:9784787233615

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内容説明

明治・大正期以降に海水浴が広がるにつれて、海辺は男女の出会いや別れ、恋愛の物語を織り成す空間になっていった。戦後にはアメリカ・湘南・南国などのブームを経て、多様なひと夏の物語を描き続けている。海辺と恋愛の100年にわたる物語をたどる文化史。

目次

はじめに――はじまりとしての海水浴

第1章 物語の発生――夏の海辺と出会い
 1 身体への欲望と物語
 2 海水浴の快楽
 3 「木屑録」の形式
 4 正岡子規の「叙事文」
 5 江見水蔭『鉄道写真汽車の友』『避暑の友』
 6 『海水浴』の物語構造
 7 出会いと身体

第2章 明治後期の海辺の物語――口絵と演劇に見るイメージ
 1 尾崎紅葉「金色夜叉」
 2 熱海の海岸
 3 「不如帰」と憂える女性
 4 イメージの伝播
 5 イメージの延命

第3章 男たちの海辺――文学作品から感性を読む
 1 海辺の三角関係
 2 「劇」への自己言及
 3 須永の手紙
 4 島崎藤村『春』の口絵
 5 青年たちの海辺
 6 「行人」の海辺
 7 「こゝろ」の冒頭
 8 絆の揺らぎ

第4章 映画・スポーツと〈肉体〉――大正期のまなざし
 1 泳ぐ女性
 2 男性の肉体
 3 男性美
 4 〈エクササイズ〉の紹介
 5 『アマチユア倶楽部』と「痴人の愛」
 6 映画のなかの海辺と肉体
 7 肉体を表象する映画
 8 女性スポーツとしての水泳
 9 まなざしと接近
 10 まなざしの振れ幅

第5章 不良から太陽族へ――海辺と〈アメリカ〉
 1 海水浴場の不良たち
 2 湘南の戦中・戦後
 3 「太陽の季節」の商品性
 4 映画化の適性
 5 肉体表現と海
 6 キャスティング
 7 流行語としての太陽族
 8 湘南イメージの蔓延

第6章 カリフォルニアと南の島――イメージとしての一九八〇年代
 1 「POPEYE」の創刊
 2 夏のレジャー
 3 片岡義男のノスタルジー
 4 「メイン・テーマ」
 5 鈴木英人の〈アメリカ〉
 6 表象としてのリゾート
 7 松本隆の歌詞
 8 海辺の変容

おわりに――性差の反転と日常

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

0
あまりピンとこなかった。日本において、いつ海水浴が始まり、そこから人々へ海という言葉へのイメージがどう作られていったかが、小説やマンガ、雑誌、新聞掲載のニュースを参考に語られている。物足りなかった。2014/03/02

vonnel_g

0
金色夜叉の昔から恋人たちと海とは縁浅からぬものがある。何故ひと夏の恋は海辺にあるのか、を文学から探った書。海水浴はかつて療養の一環だったのだというのは面白い。2014/01/25

チタカアオイ

0
【図書館】2022/04/19

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