世間学への招待

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世間学への招待

  • 著者名:阿部謹也
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  • 青弓社(2014/06発売)
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  • ISBN:9784787231963

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内容説明

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私たちが組み込まれている世間とはいったい何か? ムラ的共同体としての世間、近代法と「世間の掟」の二重構造、対人恐怖にみられる世間の影響、作家と世間の関係など、私たちの日常生活と世間とのかかわり方を検証し、〈生活世界〉の構造を解読する論考集。

目次

まえがき 阿部謹也第1章 世間と差別 阿部謹也 1 ヨーロッパの個人と日本の個人 2 日本を貫く二つのシステム第2章 「水」の構造──世間における紛争解決の手段 瀬田川昌裕 1 「水」の構造 2 「世間」のなかの「水」 3 「水」の機能障害──蒸発と凍結第3章 いま、なぜ世間なのか──戦後日本における経済社会構造の変容から 田中史郎 1 「社会」と「世間」 2 戦後日本における「社会」と「世間」 3 いま、なぜ「世間」なのか第4章 「中間的」共同幻想としての世間──わが国における対人恐怖の解明を通じて佐藤直樹 1 対人恐怖の根底には世間がある 2 世間では「配慮」を強いられる 3 独特の競争社会としての世間 4 「中間的」共同幻想としての世間第5章 法学における社会と世間のあいだ──法世間学序説 瀬田川昌裕 1 どこにもある「世間」 2 世間の構造と機能 3 世間の掟 4 法世間学の可能性第6章 世間主義の思想──三重県下における初誕生儀礼をめぐって 近藤直也 1 三重県下における初誕生儀礼の事例 2 事例研究第7章 ネパールの山村における社会、世間生活──NGOの経験をとおして 清沢 洋 1 ネパールにおける「世間」とは 2 NGO活動をとおして見る村落共同体 3 共同体という福祉施設 4 日常生活に垣間見る「世間」 5 誇りと恥 6 生きつづけている世間第8章 俳句とハイクと世間──西洋における俳句受容の一端から 元吉瑞枝第9章 わが国における作家と世間──日本における生活と思想の問題性 片山恭一 1 「作家」という困った人たち  2 彼らは「世間」といかに対峙したか 3 「世間学」を超えてあとがき 阿部謹也

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

tamnavulin_1968

1
社会とは異なり、社会と個人との中間的な位置づけ、…というだけではないおもしろい視点だと感じた。今後、定量的なアプローチで“世間”を表現、解釈できるようになったら、更に興味深い分野になると思う。2017/09/30

fenethtool

1
阿部さんの主張はいままでとそんなに変わらない印象を受ける。むしろ二章が面白かった。水の構造とそれが日本における家族の構造にどのような影響を及ぼしていたかという考察が非常におもしろかった。ネパールの事情も。資本化と世間の解体の相関関係も興味深い。2010/01/30

nuna

1
この本自体は雑多な論考の集まりだけど取っ掛かりとしてはよい。世間はウォルフレンのいうシステムとも重なるし、2chとも重なるようだ2009/04/17

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