死と死別の社会学 社会理論からの接近 - 社会理論からの接近

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死と死別の社会学 社会理論からの接近 - 社会理論からの接近

  • 著者名:澤井敦
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 青弓社(2014/03発売)
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  • ISBN:9784787232502

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内容説明

「自分らしい死」への志向と専門職に管理される死という現状は、一見相反していながら実は相補的な図式を形成して死の共同性を生起させ、同化と排除の構造を駆動していることを、ウェーバーやパーソンズ、ギデンズ、バウマンなどの社会理論から解明する。
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目次

はじめに

第1章 死の意味喪失と自己本位の死
 1 ウェーバー、デュルケムと死の社会学
 2 合理化された文明人の生
 3 死の意味喪失
 4 神、永遠の不在者
 5 喪の儀礼と社会的連帯
 6 自己本位の死
 7 アノミー、無限という病
 8 意味喪失後の世界に生きるということ

第2章 マクロの死、ミクロの死
 1 パーソンズ、意味学派と死の社会学
 2 「死の否定」の否定
 3 制度化された個人主義
 4 ギフト・オブ・ライフと医療倫理
 5 死の情報をめぐるコミュニケーションの文脈
 6 アメリカ的な「容認される死のスタイル」
 7 ミクロ─マクロ・リンク

第3章 「閉ざされた人間」の死
 1 エリアスと死の社会学
 2 肉とナイフ
 3 力の独占、死の隔離
 4 「内面」を覆う鎧
 5 「関係の死」としての死別
 6 エリアスとアリエス
 7 「関係性」と意味

第4章 モダニティの死、ポストモダニティの死
 1 三つの死のかたち
 2 「聖なる天蓋」のもとで
 3 モダニティと「致死の脱構築」
 4 レイトモダンの死、ポストモダンの死
 5 ポストモダニティと「不死の脱構築」
 6 自由と「クロークルーム共同体」

第5章 死別と社会的死
 1 死の諸次元
 2 意味学派と社会的死
 3 批判と拡張
 4 二重葬儀
 5 二人称、三人称の社会的死
 6 死別と「継続する絆」

第6章 「死のタブー化」再考
 1 タブーからの解放?
 2 古典的定式化
 3 公的な不在、私的な現存?
 4 「死のポルノグラフィ」再考
 5 消費される「死のガイドライン」
 6 断片化する「死の物語」

第7章 死の共同性、生の関係性
 1 死を受容する共同性
 2 リスクとしての死
 3 死を決定する共同性
 4 段階論
 5 同化と排除の構造
 6 閉じられた共同性、開かれた共同性
 7 「純粋な関係性」、生と死

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

d0g_ville

4
「死と死別」について、当然ながら一元的に定義づけることは不可能である。したがって著者は、「死と死別」の諸相を複眼的・多次元的に眺める。端的に言えば、死にまつわる社会学理論のあさーくひろーい紹介と、それら諸理論を関係づけ、整序する作業が本書の主旨。この中で一貫して述べられるのは、よく言われる、単一的な意味秩序の崩壊と呼ばれるような後期近代に特有の性格は、死を迎える人々に何をもたらしたかといったことや、死に際した人々や、死に際した隣人を抱える人々が結びもつ「関係性の編み目」がいかに肝要であるか、といったこと。2013/12/23

みたか

1
とりあえずレポートを書くために読んだ。2021/07/19

あいうえお

0
現代社会理論とその応用の一つといった本。2019/07/29

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