健康の語られ方

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健康の語られ方

  • 著者名:柄本三代子
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 青弓社(2014/03発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787232021

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内容説明

テレビ番組の「血液サラサラ」に顕著な科学性をまとった健康言説の氾濫と、それを積極的に受容して健康食品や健康補助薬を摂取することに快楽を見いだす視聴者たち。自分の健康を語ることが強迫と化した現代の、科学と食品と身体の社会的な構造を検証する。
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目次

はじめに第1章 ネオ公衆衛生時代の大衆文化──何が問われているのか 1 「身体の社会学」と「健康と病の社会学」 2 ネオリベラリズムと新しい公衆衛生──少子・高齢化社会というリスク言説 3 科学化される社会 4 大衆文化としての健康と科学第2章 ヘルスリテラシー──自己による自己の身体統治のために 1 健康の名のもとにやせる 2 食をとおした身体コントロール 3 ヘルスプロモーション活動に介在する知 4 知識と実践──能弁に語る従順な「人口」第3章 ワイドショーにおける健康の科学的リアリズム 1 科学的知はどう機能するのか 2 隠れた健康効果とリスクを暴露する科学的知 3 説明しない専門家/説明する素人──科学的リアリズムのパラドクス 4 実感できない身体比喩──血液サラサラ 5 科学的リアリズムを支えるのは誰か第4章 テレビジョンの外へ!──科学言説の積極的活用 1 素人たちの実践と活用 2 ココアブームを追え!──そしてポリフェノールだけが残った 3 健康科学への投資──商品への適切な提案 4 「野菜がたくさん」広告を成立させるもの第5章 科学をめぐる精緻化と悪用のスパイラル 1 フードファディズムと「煽られる大衆」 2 ネオ公衆衛生時代の食品分類と栄養機能主義 3 Evidence Based言説とは何か 4 禁欲的自立ゆえの快楽おわりに

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Schuhschnabel

3
健康ブームや自分の健康は自分で管理するという「ネオ公衆衛生」の思想の成立を、フーコーや意味論を引用しながら構造主義的に考察した本。このような観点から健康を記述することは面白いと思うし、卒論でやってみようかとも思っていたが、実際読んでみると「医学的・栄養学的言説がおいしいものを食べるお墨付きを与えている」という部分は核心をついているが、それ以外は面白い分析とは思わなかった。なお、この本が書かれた15年前は健康といえば食だったが、最近は睡眠もその仲間入りをしつつあるので、その関係を見るのは面白いかもしれない。2017/10/07

ああああ

2
はじめにと第一章が読みづらい。知識社会学だったり、メディア論だったりと、しっかりとした定義を書いてほしいなあと、逆にそれらの知識があるとすんなり読めてしまう。内容については、「おわりに」にまとめられている通り。2020/04/24

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