内容説明
市井に埋もれている摩訶不思議な話、ごく普通に暮らす人々の胸にひっそりと眠る恐怖の想い出を聞かせてほしい、またそうした話の発掘に長けた怪談ハンターを見出したい――そんな趣旨で始まったのが実話怪談大会「超-1」である。今年でもう第6回を数えるが、毎年“いまだかつて聞いたことがない”珍奇で空恐ろしい話が置き土産のごとく寄せられ、新たな怪談作家がキラ星のごとく誕生する。今年は戸神重明という新星が現れ、腹にずしりとくる怪のパンチを何発も繰り出してくれた。本書には大会の傑作選のほか、彼を含む上位4名による書き下ろしを大収録、投稿作以上のとっておきの恐怖をお届けする。真の恐怖は実話にあり。最恐を求むる者、人々の記憶の底を訪ねよ――そんなことをひしひしと実感しながら、鳥肌の立つ腕をさすりさすり本書を堪能していただければ幸いである。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
286
選び抜かれた新人発掘の大会「超-1」の傑作選は中でも16編/44を書いている戸神重明さんが断トツの存在感ですし、つくね乱蔵さんは数こそ少ない物の哀愁漂う作風は昔からだったと確認出来て嬉しかったですね。処で書名の金木犀はベーヤンの大ヒット曲でお馴染みですが作詞の谷村新司さんは本当にいい仕事をされましたね。『夏の踏切』戸神重明:高校の生物部の合宿で山梨県の山村へ昆虫採集に行った時の事、男子と女子合同で民宿に泊まったが近くに踏切があり二年生の玲さんが渡る途中で、あたしの肩を叩かなかったですか?と怪訝な顔で訊く。2021/06/27
海星梨
8
KU。うーん。まぁ、新米実録怪談作家さんたちの作品集なので、総合的にはそこそこ。まぁ、入門にはいいのでは。2023/02/15
HANA
8
このシリーズだんだんと正統派実話怪談が少なくなっているような気がする。むろんこのような奇妙な話も嫌いではないのだが、ほぼ一冊それで占められていると、おかずだけで食事をするような物足りなさも感じる。それだけに「一人遊び」「僕らはそこを通らない」「形見分け」の正調が目立つ。多種多様な方向に向かっているようだが、やはり怪談は怖がらせてナンボだと思う。2011/10/07
ゆう
6
図書館。スラスラっと読了。平成初期とか、わりと年代を感じるものが多かったな。2020/10/13
みーすけ
6
「僕らはそこを通らない」「形見分け」のラスト2編が印象的でした。2013/09/15
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