お笑い進化論

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お笑い進化論

  • 著者名:井山弘幸
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 青弓社(2014/03発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787232434

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内容説明

お笑いとは1つの「作品」であり、時代のモードを映す鏡である-。「吉本系の芸人が舞台に登場するとき、なぜ『がんばり宣言』をするのか」「取り違えコントはどうして笑えるのか」などの単純な疑問を解き明かすことを糸口に、古参の芸人から社会を賑わす若手芸人まで、数多くのお笑いの実例を取り上げて、「笑いのからくりであるパラレル・ワールドと観客とのあいだの心理的距離」というお笑いの構造を析出する。取り違え、シュール、漫才などの特徴をていねいに取り出しながら、お笑いがインタラクティヴな批評空間として成立したことを浮き彫りにして、そこに通底する「多重化したリアル」「アイデンティティーの変容」という時代性を明らかにする。
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目次

序章 笑いの風景
 1 笑いの多様性
 2 笑いを引き起こすのにかかる時間

第1章 笑いのパラレル・ワールド
 1 笑いの個人差
 2 笑いの学説史
 3 笑いはパラレルな世界で生まれる

第2章 取り違え図式──笑芸コントの世界
 1 競合するパラレル・ワールド
 2 現実世界とパラレル・ワールド
 3 現実の非現実化とパラレル・ワールド

第3章 シュールの彼方へ──お笑い革命の深層
 1 ザ・プラン9の語るシュールとは?
 2 アート系コント芸人ラーメンズの登場

第4章 現実の発見的再認──「悲しいとき」に笑うのは「なんでだろう」
 1 この世にあるおかしいこと
 2 あるあるネタのつくり方
 3 自分を笑う理由

第5章 物語の現実化と現実の物語化
 1 昔話という笑いの資源
 2 人間世界にあるドラマ

第6章 漫才あるいは距離の芸術について
 1 漫才の形式的特徴
 2 進化するボケとツッコミ
 3 メタ漫才と濃縮された多重性

終章 人はなぜ笑うのか

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

九鳥

1
別に学術的なものを期待していた訳じゃないけど、ちょっと期待外れだったなぁ。 とりあえず、作者の井山さんがお笑い好きなのはわかりました。特にラーメンズとアンジャッシュが好きなのかな。 シュールとナンセンスの定義は興味深かったが、笑いの契機を「P世界」と「R世界」の関係で説明するのは一部無理があるように思えた。 2005/08/17

ガク

0
お笑い物凄い好きだけど、根っからの文系の僕にはきつかった。ラーメンズやアンジャッシュ好きな人には嬉しい本。知ってるネタがあったら、シナリオを読みながらより一層楽しめる。あと、『エンタの神様』を見ていた世代にもオススメ。笑い飯の漫才を紹介する一文、「残念なことに、彼らの漫才ほどシナリオでわかりにくいものはない。」には笑わせて頂きました。2011/12/08

たろーたん

0
パラレルワールドの話をもうちょっとしてほしかったな。ジョン・A・パウロスの公理系のユーモア理論(「お医者様はいらっしゃいますか?」という急病人の話だと思ったら、実は女が結婚相手を探しているストーリーだった話。ユーモアは一種の再解釈)と先行研究の方が面白かったり…。2018/10/17

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