美術館の政治学

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美術館の政治学

  • 著者名:暮沢剛巳
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 青弓社(2014/03発売)
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  • ISBN:9784787232724

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内容説明

国立新美術館をはじめとする美術館の建設ラッシュは、何を意味しているのか。明治期以降の美術館の歴史的展開をひもときながら、思想としての日本民藝館、ミュージアムパーク=上野公園の記憶と美術、近代史の矛盾を抱える遊就館、80年代文化の象徴であるセゾン美術館、地方都市の地域文化と美術館の関係性、指定管理者制度をはじめとする美術館経営などの具体的な問題群を取り上げて、文化装置としての美術館をめぐるさまざまな政治的力学を解明する。美術館という“場”を批評的に読み解き、マルチカルチュラリズムやグローバリゼーションをも議論の俎上に載せてその可能性に光を当てて、縦横無尽に美術館を語り思考するミュージアム・スタディーズの成果。
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目次

序章 日本のミュージアムの現状と課題とは?
 1 サムスン・リウム美術館
 2 世界のミュージアム事情
 3 国立新美術館──日本の美術館の縮図
 4 本書の構成

第1章 万国博覧会という劇場
 1 万博とミュージアム
 2 メディアとしての博覧会
 3 大阪万博──未曾有の国家的イヴェント
 4 皇紀二千六百年博の再来
 5 愛・地球博──万博の現在と未来

第2章 思想としての日本民藝館
 1 日本民藝館とは?
 2 柳宗悦──その関心の軌跡
 3 「民藝」の誕生と美術館構想
 4 平和主義とオリエンタリズム
 5 モノの思想
 6 宗悦の美術館観
 7 日本民藝館の現在と今後

第3章 上野公園の美術と記憶──ミュージアムパークのゆくえ
 1 リニューアルした東博
 2 「文化の森」以前の上野公園
 3 町田久成──上野の山に博物館建設を夢見た男
 4 博覧会から博物館へ
 5 巨大化する博物館
 6 「美術」と「記憶」
 7 「上野の山」の現在と未来

第4章 戦争展示のポリティクス──遊就館の両義性
 1 神社のなかのミュージアム
 2 靖国の由来と歴史
 3 「英霊顕彰」の展示とは?
 4 その展示の特徴
 5 戦争博物館のタイプ
 6 遊就館の存在意義
 7 美術館としての遊就館

第5章 セゾン美術館から森美術館へ──〈文化〉の転換と美術館
 1 ミュージアムとしての催事場
 2 西武美術館──その前史と黎明期
 3 三つの方向性──西武美術館の多彩な活動
 4 セゾングループの文化戦略
 5 セゾン文化の黄昏と人材の流出
 6 森美術館──新たなメガ・ミュージアムの誕生

第6章 ICCとメディアアートの(不)可能性
 1 緊急ライヴ・イヴェント『ic uc wc』
 2 ICCの十六年──構想から開館以降
 3 表面化する問題と閉館の危機
 4 存続問題の顕在化
 5 ICCの公共性と情報開示
 6 ICCの存在価値はどこに?
 7 活動を再開したICCのこれから

第7章 美術館と地域文化
 1 山口情報芸術センター──地方都市の情報戦略とメディアテーク
 2 金沢21世紀美術館──市民参加型美術館の地域再生戦略
 3 遺跡のなかの美術館

第8章 国公立美術館の現状と課題──独立行政法人と美術館経営
 1 制度上の諸問題
 2 独立行政法人の功罪
 3 公立美術館の経営問題
 4 改善委員会の提言と再建
 5 今後の展覧会企画

第9章 グローバリズムのなかの「ミュージアム」
 1 マルチカルチュラリズムという概念
 2 グローバリゼーションという概念

参考文献

あとがき

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