ロックミュージックの社会学

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ロックミュージックの社会学

  • 著者名:南田勝也
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  • 青弓社(2023/01発売)
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  • ISBN:9784787231901

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内容説明

誕生から35年をへて錯綜するロック・イメージを、アウトサイド、アート、エンターテインメントの3つの指標で解析。そこに仮託された超越・反抗・逸脱の感覚の社会的構造を検証し、ある種のコンプレックスを背負って展開してきた日本のロック受容史をたどる。

目次



第1章 ロックミュージック文化の三つの指標
 1 〈アウトサイド〉指標
 2 〈アート〉指標
 3 〈エンターテイメント〉指標

第2章 ロック〈場〉の理論
 1 ロックをめぐる〈場〉の形成
 2 ロック〈場〉の力学

第3章 ロック〈場〉の展開
 1 成熟し洗練化するロック
 2 パンク・ロックの主張
 3 ポップ化するロック
 4 ポピュラー音楽への拡張

第4章 日本のロック──六〇年代
 1 音楽サブカルチャーの台頭
 2 ロックかフォークか
 3 日本のロックの指標

第5章 日本のロック──七〇年代
 1 ロックの困難
 2 歌謡曲のフィールド

第6章 日本のロック──八○年代
 1 インディーズ
 2 記号化、ファッション化
 3 バンド・ブーム

終章 日本のロック──九〇年代
 1 ロック亡きあと
 2 一九九五年以降

あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しゅん

11
「アウトサイド」「アート」「エンターテイメント」の三つの指標から「ロック」の価値観を定義する本著の主題は強力で、微細に確認しても反論を立てるのは難しいのではないかと思ったし、自分の価値観も相対化されたように感じる。貧困、ジェンダー、マイノリティなどの「アイデンティティ」性が2010年代に復活したのが発表された時(2000年)とは大きな違い。2020/07/13

unterwelt

3
ロックを成立させる価値観として「アウトサイド」「アート」「エンターテイメント」という3つの指標を上げ、1960年代の対抗文化によって指標のバランスが取れていたのが、対抗文化の勢いがなくなることで細分化や拡散、拡張が進んだと理解。日本ではこれらの指標をロックではなくフォークが受け持ってしまった、と。海外を目指さなくなった結果、日本のロックが成立したというのは皮肉だなぁ、と。2019/02/09

子音はC 母音はA

3
ブルデューの文化社会学の知見からロックの系譜を語っていく。【アウトサイド】【アート】【エンターテイメント】の三つの指標を用い日米のロックミュージシャンの音楽表現が内包してた記号の運動を読み解いていく。ロックの正統性は何処にあるのか?2014/07/17

ゆうき

3
ロックミュージックはアウトサイド→社会への反発、逸脱性。アート→芸術性 エンターテイメント→楽しませる。3つの指標で成り立っておりロックミュージックまたはロック的な感覚を形成する。ビートルズ生まれたロックはパンクという逸脱の音楽へと移行し80年代はエンターテイメント性の高い音楽が求められた。日本ではグループ・サウンズという音楽性よりもアイドル性が強く求められ60年代のフォークの出現により反体制的なメッセージが強くなり80年代のBOOY以降はサウンド、ビジュアル性、エンターテイメント性が強い音楽が好まれた。2013/11/27

y_nagaura

2
音楽の一ジャンルでありながら、それに留まらない意味を持つ「ロック」。アウトサイド、アート、エンターテイメントの3つの指標を軸に、社会学的見地からロックを分析。特に後半の日本のロックの考察には納得。日本ではそもそもロックがプロテスト音楽であったことは、最初からほとんどなく、フォーク等別ジャンルに譲っていた。その後のJ-POPにいたる説明も鮮やかで面白かった。ロックと政治の関係が注目されているが、今読んでよかったと思える内容でした。2016/07/02

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