駄菓子屋・読み物と子どもの近代

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駄菓子屋・読み物と子どもの近代

  • 著者名:加藤理
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 青弓社(2014/03発売)
  • ポイント 16pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784787231741

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内容説明

近代に入って発見され、さまざまに意味づけられてきた「子ども」は、本当に保護されるべき受動的な存在なのか? 駄菓子屋や黎明期の子どもの読み物などから、社会に積極的に参加していた子どもの姿をさぐり、21世紀の子ども観を展望する。
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目次

第1章 「児童の世紀」の光
 1 二十世紀の夜明け
 2 近代の矛盾とエレン・ケイの祈り
 3 「児童の世紀」の光

第2章 「児童の世紀」と読書の喜び
 1 精神の自由の獲得──近代公教育の普及と識字率
 2 読む楽しみを知る──子どもと教科書
 3 出版の近代化と近代読者の誕生
 4 十九世紀末の子どもの読書体験
 5 子どもの読み物の誕生──『こがね丸』の出版
 6 子どもの読み物の黎明

第3章 子どもの消費生活と駄菓子屋
 1 小波の生活と金銭
 2 子どもの小遣い
 3 ハレの日の縁日、ケの日の駄菓子屋
 4 樋口一葉の駄菓子屋
 5 駄菓子屋の誕生

第4章 「児童の世紀」の影
 1 統制・禁止の対象になった子どもの読み物と駄菓子屋
 2 〈子どもの領分〉に閉じ込められて

第5章 ふたたび光を求めて──個性としての〈子ども〉
 1 大人と子どものバリア・フリー
 2 権利の主体としての子ども
 3 〈子ども〉という個性あとがき

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

肉ちゃん

0
近代化による<子ども>の発見は教育されるべき存在である対象である<子ども>を作りだしたが、大人と子どもという二分法を強化する形となり、子どもの権利は縮小される。<大人>の問題、<子ども>の問題は分離し、お互いを締め出し合う。教育は「プロテクシアン」「エデュカシアン」を強調されることで、子どもはあらゆる事項を「子ども性」に反する、と大人たちによって規制される。駄菓子屋での買い食いという資本主義的な消費行動は「まだ早い」とされ禁じられていく。これは子どもの「子ども性」純真さを信仰しすぎた結果でもあった。2013/06/28

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