内容説明
男女が別々に競技する現代スポーツに対して、「男女別競技を撤廃しよう」「男女の身体能力差を考慮すべきだ」などの多様な意見がある。現在の男女別競技は、どのように「常識」になっていったのだろうか。近代日本におけるスポーツ受容、女子選手への批判、遊技教育の諸相から、戦後の「東洋の魔女」、プロ野球、生涯学習としてのスポーツまでの歴史的な事例を丹念に辿り、従来の議論が見落としていた「身体感覚」という視点から私たちが身体とジェンダーをどのように捉えてきたのかを浮き彫りにする。それをもとに、「規範としてのジェンダー」という視角から、優劣や役割にとらわれないジェンダーの可能性を提言する。
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目次
はじめに
第1章 ジェンダーという問題系
1 バックラッシュにさらされるジェンダー論の現在
2 ジェンダーは何を問題としてきたのか
第2章 規範としてのジェンダー
1 ジェンダーは規範として語りうるか
2 身体・権力・ジェンダー
3 なぜスポーツを対象とすることが有効か
第3章 明治から大正期のスポーツとジェンダー
1 「スポーツ=遊戯」における規範の生産の必要性
2 校友会という共同体
3 近代スポーツの受容史にみるジェンダー
4 ジェンダー言説はなぜ受容を促されたのか
5 スポーツのなかでのジェンダーの自明化
第4章 第二次世界大戦後から一九七〇年代のスポーツとジェンダー
1 戦後のスポーツ事情
2 「東洋の魔女」にみる戦後スポーツとジェンダー
3 性別役割分担というあり方とスポーツ
4 能動?受動役割の分離による戦後スポーツの秩序形成
第5章 現在のスポーツとジェンダー
1 スポーツにおけるジェンダーの変化
2 ジェンダーの変化に対する論じられ方
3 スポーツの「平等」言説の限界
4 ジェンダー言説はなぜ受容を妨げられるのか
5 スポーツとジェンダーのこれからに向けて
第6章 スポーツにみる優劣を超えたジェンダーの可能性
1 現在のジェンダー論の困難
2 「らしさ」の肯定と規範としてのジェンダー
3 規範としてのジェンダーの生成プロセス
4 ジェンダー共有の変遷
5 受容・受動の力に注目した関係性とスポーツ
6 これからのジェンダーの可能性について
7 優劣を超えた身体・スポーツ・ジェンダー
おわりに
感想・レビュー
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katoyann
ああああ
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