ヴィジュアル系の時代 ロック・化粧・ジェンダー - ロック・化粧・ジェンダー

個数:1
紙書籍版価格
¥1,760
  • 電子書籍
  • Reader

ヴィジュアル系の時代 ロック・化粧・ジェンダー - ロック・化粧・ジェンダー

  • ISBN:9784787232168

ファイル: /

内容説明

※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。

鮮烈で華麗な独自の美的パフォーマンスと、退廃のなかに愛と永遠を求める情熱的な音楽で新しいバンドスタイルを築きあげて若者文化に強烈なインパクトを与えたヴィジュアル・ロックを、ロック史や化粧、ジェンダー理論から縦横に解読して同時代を探求する。

目次

まえがき 井上貴子第1章 ヴィジュアル系とジェンダー 井上貴子 1 ロックとジェンダー 2 ヴィジュアル系とジェンダー第2章 ヴィジュアル・ロックの系譜 森川卓夫 1 ジャパニーズ・ロックシーンに現れたヴィジュアル・ロック 2 音楽状況の変質 3 ロックミュージックの多様化とその波及 4 八〇年代の特質──個の時代 5 ヴィジュアル・ロックを概観する 6 ヴィジュアル・ロックのゆくえ第3章 拡張された〈男の美学〉──Xをめぐって 井上貴子 1 伝説のヴィジュアル・ロックバンド「X」 2 拡張された〈男の美学〉 3 Xのパフォーマンス──女性性シンボルの流用による男性性の展開 4 新しいファンダム──「なりたい族」としての「バンやろ」と「コスプレ」 5 ヴィジュアル・ロック以降──おわりにかえて第4章 少女たちの居場所さがし──ヴィジュアル・ロックと少女マンガ 室田尚子 1 ロックと少女マンガとの関係史 2 ヴィジュアル・ロックが少女マンガにもたらしたもの 3 少女たちはどこへ行くのか──おわりに第5章 異性を装う少女たち──ヴィジュアル・ロックバンドのコスプレファン 小泉恭子 1 ヴィジュアル・ロックバンドのコスプレ文化 2 ヴィジュアル・コスとアニメ・コスのクロスオーバー 3 バンドメンバーになりたい少女たち──ウォナビーズ 4 キャラクターを操作する少女たち──表現系のおたくあとがき 井上貴子資料篇ヴィジュアル・ロックバンドDiscographyヴィジュアル・ロックバンドBiographyロック史概観図表

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

なのはな(2022年まで)

10
V系には熱心かつ多様な女性ファンが沢山いるにもかかわらず、ステージに立つ女性パフォーマーがほとんどいない現象、すごく興味深い。V系界隈だけの問題じゃないけど、女性が消費者としてしか影響力をもてない雰囲気はやっぱり克服する必要があるんじゃないかな…。あと、自分がいかにロッキングオンとかはっぴいえんど史観とかに洗脳されてるのかを痛感した(笑)私が幼かった時代の話とはいえ、知らないことだらけでおもしろかった。YOSHIKIさんが敬われている理由がよくわかった。2021/02/06

★★★★★

2
ヴィジュアル系ロックの社会学的考察。Xで音楽の道に足を踏み入れた世代としては、非常に懐かしかった。個人的には「ビジュアル系」の表記の方が馴染み深いんだけれど。前半のビジュアル系の系譜学は、当時さんざん言われていたことなのであまり目新しさはなかった(個人的にはニューロマ起源説をとりたい)ものの、後半のコスプレ論はなかなか面白かった。ジェンダー論だけだとどうしても着地点が見えてしまうので、一つくらいぶっ飛んだ論文を入れるとなお良かったかも。2011/02/15

なのはな

1
V系には熱心かつ多様な女性ファンが沢山いるにもかかわらず、ステージに立つ女性パフォーマーがほとんどいない現象、すごく興味深い。V系だけの問題じゃないけど、女性が消費者としてしか影響力をもてない業界はもう時代遅れだよなあ。そして自分がいかにロッキングオンとかはっぴいえんど史観とかに洗脳されてるのかを痛感した。私が幼かった時代の話とはいえ、知らないことだらけでおもしろかった。YOSHIKIさんが敬われている理由がよくわかった。2021/02/06

ハダリー

1
大学で本書の著者の方の授業を取っていたキッカケから手にした一冊。音楽シーンの中でV系に特化しているとはいえ、個々のミュージシャンのファンに向けられた音楽誌やレビュー的なものではない。その為、ファン視点では偏見と思われる点もあるかもしれない。現代音楽という広い流れからV系の諸要素を仔細に分析し(例えばサウンドはメタル、精神はパンクであるなど)、少女漫画やジェンダーやヤオイなどの様々な切り口から語っている。とくにゴシックロマンとの関連性は(新たな視点ではないが)幻想文学好きとしては興味深かった。2013/10/25

unknown

1
ヴィジュアル系ロックを、音楽的分析や、やおい・コスプレ文化への言及も踏まえつつ、ジェンダー的観点から分析。拡張された「男の美学」としてヴィジュアル系を考察していくというのは興味深いものがあった。

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/66047
  • ご注意事項
 

同じシリーズの商品一覧

該当件数109件 全てにチェックを入れる/全てにチェックをはずす