内容説明
「児童虐待は世代間で繰り返される」「動物虐待は少年犯罪の兆候」などの言説群を導きの糸として児童虐待と動物虐待の歴史的背景をさぐり、虐待防止をめざす社会政策が専門家のリスクコントロールを称揚し、その結果人々の〈自由〉に介入している現状を読む。
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目次
はじめに
第1章 虐待とは何か
1 児童虐待の昔と今
2 児童虐待を問題化する波
3 児童虐待を問題化する人々と、彼らを問題とする人々
第2章 虐待にさかのぼる
1 暴力につながるもの
2 大人の責任
3 動物虐待からのリンク
第3章 苦痛のスクリーニング
1 ピエール・リヴィエールの動物虐待
2 犬のおまわりさん
3 ファースト・ストライク・キャンペーン
第4章 虐待は家族を変える
1 近代家族と児童虐待
2 母性を神話とする作業
3 変化するヴァージニア・ウルフ
終章 苦痛の除去と専門家
おわりに
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
新橋九段
1
虐待概念の来歴の整理としてはわかりやすいが、動物虐待との関連は捉え損なっているような。わかるようなわからないような。2025/02/27
たろーたん
1
虐待が様々な暴力へとリンクすることを論じていた。「虐待された子供は虐待する大人になる」という言説があるが、虐待の結果として、児童虐待だけでなく動物虐待やDVなど様々な暴力へとリンクすることが論じられている。個人的には、「虐待の今と昔」が面白かった。現在では、虐待はトラウマに繋がるとされているが、以前には神経衰弱や不眠にとどまる点。現代では虐待の語りは回復と結びついているが、以前はそうでもない点が割と面白かった。2018/10/16
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