クイズ化するテレビ

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クイズ化するテレビ

  • 著者名:黄菊英/長谷正人
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  • 青弓社(2023/02発売)
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  • ISBN:9784787233769

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内容説明

いまテレビは無数の問いかけと答え=クイズであふれている。啓蒙・娯楽・見せ物化というクイズの特性がテレビを覆い尽くし、情報の提示そのものがイベント化している現状を、韓国の留学生が具体的な番組を取り上げながら読み解く「テレビの文化人類学」。

目次

クイズ化するテレビ 黄菊英

序章 テレビとクイズのはざまで

第1章 クイズと「啓蒙」
 1 カルチュラル・リテラシーの共有
 2 知的欲求への刺激
 3 「仮想の教室」の生成

第2章 クイズと「娯楽」
 1 「同時刻性」と時間的体験
 2 時間との戦いによる緊迫感の演出
 3 「間」の強調とサスペンス

第3章 クイズと「見せ物化」
 1 出演者のキャラクター化
 2 情報の「演出」

第4章 遍在する「クイズ性」
 1 ニュース番組の「クイズ性」
 2 ランキング番組の「クイズ性」
 3 ワンテーマのクイズで展開する番組

第5章 自己PRへ向かう「クイズ性」
 1 CMの「クイズ性」
 2 番組予告の「クイズ性」

終章 クイズ化するテレビ

参考文献

補論 クイズ番組とテレビにとって「正解」とは何か――一九六〇年代から八〇年代の番組を事例に 太田省一
 1 高校生大会から見えてくるもの――『クイズグランプリ』
 2 クイズには運の味方が必要――『アメリカ横断ウルトラクイズ』
 3 クイズ番組的タレント論――戦後大衆社会とクイズ
 4 二分する正解――『クイズダービー』
 5 「正解」という制度の可視化――『クイズ一〇〇人に聞きました』からダウンタウンへ
 6 情報という「正解」――『ズームイン!!朝!』とその後

解題 テレビの文化人類学 長谷正人
 1 異文化体験としてのテレビ
 2 テレビの文化人類学
 3 占領軍と日本のクイズ文化
 4 ゲームとしてのクイズ/儀礼としてのクイズ
 5 オルタナティブなクイズの可能性

あとがき 黄菊英

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

nbhd

16
テレビの報道ニュース番組で、よく耳にする言い回し「いったい何があったのでしょうか?」をはじめとして、めくりフリップやパネルコーナー、そのほかCMまたぎ、ランキング番組などが氾濫する理由が、だいたいこの本で書き尽くされている。とても良い。【p132】「『クイズ性』の表現形式は/主に、一時的な秘密化、段階的な情報提供、同時刻性の実現、答え探しを目的とするコンテンツ、情報公開のイベント化などで形で現れる」。2022/02/06

3
確かに、クイズ要素のないテレビ番組の方は多く、メリハリをつける為には意外と重要だったりする。。CMでやたらと引っ張る番組は困りものだけれど、「焦らし」の全くないテレビもきっとつまらない。合間に挟まれるCMが、リアルタイム視聴の面白さを際立たせる「ネタ」になることもあるし。韓国では、スポーツニュースでさえも、あっさりと先に結果を言ってしまうことが多いらしい。2014/11/08

ぷほは

0
ふむふむという感じだったのだが,知識から情報を問うようになったのはネット普及以後ってのが引っ掛かるのと,同時性/同時刻性と同期/擬似同期の区別が気になる。2014/07/22

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