従軍のポリティクス

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従軍のポリティクス

  • 著者名:青弓社編集部
  • 価格 ¥1,760(本体¥1,600)
  • 青弓社(2014/06発売)
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  • ISBN:9784787232359

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内容説明

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戦中期、戦時総動員体制のもとで多くの民間人を国家的暴力へと駆り立てた〈従軍〉は、現代社会にどのようなかたちで息づいているのか。「報道」「女性」「宗教」などを切り口に、人々を直接的・間接的に戦場へと動員する〈従軍〉の論理を解明する。

目次

第1章 グローバルな世界と〈私たち〉の従軍 加藤哲郎
 1 「敵性分子」が公言されるとき
 2 グローバルな世界と「帝国」の支配
 3 情報戦時代の「従軍」
 4 もうひとつの世界へ

第2章 従軍のパラドクス──「勝利のための報道」と「真実のための報道」 金平茂紀
 1 ボディガード同行取材の是非
 2 軍と報道の「ギャップを狭める」
 3 「従軍記者」の同質性
 4 近未来の戦争報道の悪夢

第3章 戦争、メディア、ナショナリズム 橋本 晃
 1 メデイアとナショナリズム
 2 メデイアと戦争
 3 「われわれの戦争」と従軍記者の熱狂
 4 全面戦争から限定戦争へ
 5 軍事革命と従軍記者の消滅へ
 6 デジタル市民社会とメディアの近未来

第4章 戦争報道を見るテレビ視聴者の「責任」について 和田伸一郎
 1 最初の問い
 2 死体映像の欠如の意味
 3 「メディアはメッセージである」
 4 映像を見る者の責任とは何か
 5 隣人への無関心

第5章 戦争報道写真──その歴史的変遷と意味 笠原美智子
 1 従軍写真の始まり──クリミア戦争と南北戦争
 2 グラフ・ジャーナリズムの隆盛と検閲──スペイン内戦と第二次世界大戦
 3 ベトナム戦争とメディアの影響
 4 視線の非対称と他者への眼差し

第6章 痛みなき動員へのいざない──戦争とミュージカル映画 笹川慶子
 1 戦中期のハリウッド・ミュージカル映画
 2 痛みなき動員へのいざない──黒人表象を事例として

第7章 従軍牧師──あるいは越境する聖職者 田中雅一
 1 政教分離
 2 チャプレン制度の由来
 3 アメリカ軍でのチャプレン制度の歴史
 4 チャプレンの活動
 5 チャプレンの越境的性格
 6 チャプレンの限界

第8章 従軍と「女性」 大越愛子
 1 戦場の恐怖
 2 従軍看護婦が体現したもの
 3 戦場のディートリッヒ
 4 「従軍慰安婦」が示しているもの
 5 軍隊とジェンダー

第9章 従軍する日本人妻──アメリカ海軍横須賀基地の事例から 宮西香穂里
 1 アメリカ軍基地での妻たちの世界
 2 夫が不在中の妻たちの生活
 3 妻たちの戦争
 4 日本人として、軍人の妻として

第10章 従軍建築史家たちの夢──大東亜建築史序説 村松 伸
 1 脱亜の建築進化論
 2 光化門よ、光化門よ!
 3 兵士たちの民家調査

第11章 従軍体験を振り返って 野嶋 剛
 1 従軍取材
 2 アメリカ兵との距離感
 3 情報操作か
 4 従軍取材の利点と限界
 5 戦争と報道
 6 従軍が終わって

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

★★★★★

1
記者、従軍牧師、軍人の家族、そしてテレビを通して戦争を見守る我々、など、近現代における戦争や軍隊の周縁を巡る11編のオムニバス論文集。何気なく手に取ったんだけど、戦争という枠組みそのものを様々な側面から照射していて非常に興味深かった。2009/07/05

Was

0
うーん、呈示されてる題材は面白いが、各論のクオリティはいまいち。そもそも研究書じゃないのか…。2011/04/25

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