内容説明
客足もまばらで、つぶれかけていた場末の鮨屋「蒲田 初音鮨」。それが突然、“奇跡の名店”として名を馳せるようになった背景には、ある夫婦の愛のドラマがあった。
当初は「銀座に負けたくない」と、競争・闘争の世界にいた中治勝氏が、妻の余命宣告と闘病をきっかけに、店を大きくするこだわりを捨て、利益も見栄も捨て、ただ妻とお客のためだけに鮨を握りはじめた時、究極の鮨に開眼することになったという、これは、魂の成長の物語。
これから夢に挑みたい人、人生をあきらめかけている人、そうしたすべての人に贈る、感動のノンフィクションストーリー。
“「蒲田 初音鮨」の成功の核は、「徹底した顧客主義」にある――これは言葉にすれば簡単だが、実際は、多くの企業にとって難しい。「顧客第一で働きたい」社員の足を引っ張る組織、経営者がいかに多いことか。” AppleやAmazon、Google等の成功法則にも詳しいITジャーナリストが、膨大な取材をもとにつづる感動の実話と、普遍的に活かせるビジネス的教訓とは?
【電子特別版:巻末にカラー写真12点追加】
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
tetsubun1000mg
6
日本のミシュランガイドの星は本国フランスや欧州の基準とは別物のようなので興味は持っていません。 本書はミシュランガイド2つ星を続けているのに、蒲田にある鮨店ということに惹かれました。 立地も良くないのに4-5万のお任せ鮨コースで予約が取れない店だが、それまでには100年の歴史を途絶えさせる苦労があった事が紹介される。 波に乗るきっかけが外国人がネットや口コミで紹介してくれたことというのも興味深い。 寿司の世界と必死に挑戦する人生の面白さを紹介してくれるノンフィクション。2020/01/01
ぷるぷる
2
苦難困難を乗り越えて家族とお店を成功させたご主人には敬意を払いますが読み物としては話が別。如何な論理的取り組みを実践することにより厳しい状態のお寿司屋さんが復活して成功できたのかを知りたかったんですが、本書のほぼ3/4は昭和のムードいっぱいの苦労話を中心とした美談の連続。朝ドラみたいな感じ。最後になって顧客主義とSNSの活用に成功理由があると分析されてます。後書きでなぜかアップルとかSONYの復活話が取り上げられて初音鮨さんに繋げられる唐突さにビックリします。結局経済誌の記者さんなんだから無理するなです。2019/07/10
S‐tora
2
一生に一度でいいから、こういう気合の入った寿司を食べてみたい。2019/04/24
こやじ
0
いろいろな読み方ができる本でした。2019/05/23
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