内容説明
京都観光を楽しむカップルが、次々と謎の死を遂げ、古都への情死行が流行の兆しを見せ始めた。しかし、これは心中ではなく、他殺なのだ! 確信を持って、捜査にあたった十津川警部は、嵯峨野の名刹・直指庵に辿り着いた。若者たちの真実の声を伝えるノートが、事件の鍵を握る。一二七万部のレコードを記録し、光文社文庫史上最大のベストセラーとなった傑作長編推理!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神城冥†
30
ドラマの十津川警部シリーズはよく見ているのですが。小説だとあまりインパクトがないなぁ。さっぱりしていて読みやすいです。が、犯人の身勝手さに腹が立ちます。2016/01/08
クルミ
12
京都観光を楽しむカップルが次々と謎の死を遂げる。心中と片付けられそうな中、十津川は他殺として捜査を始める。嵯峨野の名刹・直指庵にある若者たちの真実の声を伝えるノートが事件の鍵を握る。犯人の身勝手な考えが怖過ぎる。2025/06/30
桂 渓位
8
まだJRが、国鉄時代だった頃の十津川警部の事件簿📙 被害者が持っていた大吉みくじが、何故大凶になったのかの謎が、謎のままで終わるという粗はありますが(^o^;) 京都旅行に来たカップルが何故、心中に見せかけて殺されたのか、悪戦苦闘しながらも謎に立ち向かう十津川警部の活躍は、さらさらと読みやすかったです📖 話とは直接関係ないのですが、西村先生は功といういたく気に入ってる様で、功(いさお)と名がつく登場人物が、3人も出てきます(笑) 2021/08/09
ヨー
8
頭の部分がグダグダなっているので ちょっと退屈するが、 後半はなかなかよかった。 そして犯人の動機も。 なかなか楽しめました。2017/02/08
クリンクリン
8
ミリオンセラーシリーズ最終巻。京都で相次ぐカップルの心中事件。はたして本当に心中なのか、はたまた心中に見せかけた殺人事件なのか。亡くなった四組のカップルの共通点が見つからず、動機も容疑者と思われる人物も見当が付けられず、十津川&亀井コンビも今回は四苦八苦させられます。光文社文庫史上最大のベストセラーという触れ込み以上ではありませんが、それなりに楽しめる作品でありました。2014/11/17