内容説明
京都観光を楽しむカップルが、次々と謎の死を遂げ、古都への情死行が流行の兆しを見せ始めた。しかし、これは心中ではなく、他殺なのだ! 確信を持って、捜査にあたった十津川警部は、嵯峨野の名刹・直指庵に辿り着いた。若者たちの真実の声を伝えるノートが、事件の鍵を握る。一二七万部のレコードを記録し、光文社文庫史上最大のベストセラーとなった傑作長編推理!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
神城冥†
30
ドラマの十津川警部シリーズはよく見ているのですが。小説だとあまりインパクトがないなぁ。さっぱりしていて読みやすいです。が、犯人の身勝手さに腹が立ちます。2016/01/08
桂 渓位
8
まだJRが、国鉄時代だった頃の十津川警部の事件簿📙 被害者が持っていた大吉みくじが、何故大凶になったのかの謎が、謎のままで終わるという粗はありますが(^o^;) 京都旅行に来たカップルが何故、心中に見せかけて殺されたのか、悪戦苦闘しながらも謎に立ち向かう十津川警部の活躍は、さらさらと読みやすかったです📖 話とは直接関係ないのですが、西村先生は功といういたく気に入ってる様で、功(いさお)と名がつく登場人物が、3人も出てきます(笑) 2021/08/09
ヨー
8
頭の部分がグダグダなっているので ちょっと退屈するが、 後半はなかなかよかった。 そして犯人の動機も。 なかなか楽しめました。2017/02/08
クリンクリン
8
ミリオンセラーシリーズ最終巻。京都で相次ぐカップルの心中事件。はたして本当に心中なのか、はたまた心中に見せかけた殺人事件なのか。亡くなった四組のカップルの共通点が見つからず、動機も容疑者と思われる人物も見当が付けられず、十津川&亀井コンビも今回は四苦八苦させられます。光文社文庫史上最大のベストセラーという触れ込み以上ではありませんが、それなりに楽しめる作品でありました。2014/11/17
MK
3
「京都情死行」のタイトルで「宝石」1981年から1982年に 連載された作品を改題のうえ、1984年に「文庫オリジナル」として発売された作品。 本書は「西村京太郎ミリオンセラー・シリーズ」として2010年に新装版で刊行された。 京都観光を楽しむカップルが死んで心中事件として扱われたが、そのカップルの男のほうは警視庁捜査一課の西本刑事の友人だった。心中ということに疑問をもった西本が休暇をとって京都に行くところからはじまる。 ミリオンセラー・シリーズの8冊のうち最後の8冊目で、この作品も読みごたえがあった。 2020/08/03