内容説明
昼下がりの東京・丸の内、人通りの絶えたビルの谷間で、老婆の絞殺死体が発見された。十津川警部は、被害者が山陰の漁村・豊岡から上京したことをつきとめ、現地へ急行したが、そこで新たな殺人が……。すべての謎を解く鍵(キー)は寝台特急「出雲」に隠されていた!? トラベル・ミステリーの精髄(エッセンス)を集めた待望の中編傑作集。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
喪中の雨巫女。
8
「潮風にのせた死の便り」が一番気に入りました。2010/09/27
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
6
1990年 4月20日 初版。「勝手に列車祭」第119弾。文庫コレクション230冊目であった。この本は短編集。 表題作「日本海からの殺意の風」では、巨額詐欺事件の話であった。郷里の行商の母親をだまして詐欺の元手を作るのだが、母親も殺され、結局その子息たちも殺される。カメさんの最後のひとことが哀愁を漂わせている。 2016/08/09
ミチ
3
随分前に出ているため今の時代にそぐわないところはある。この時代では個人情報はないだろし、でもさくさく読めました。2017/08/25
Hiroshi Ono
2
太平洋横断19日間クルーズ用に文庫本2冊を持参したが当然それでは事足りず、外国船にも関わらず船内図書館で本書を見つけ読了。そしてこれが西村京太郎初読。十津川警部、はじめまして!標題を含む短編3編はいずれも時代背景が今とは異なりのんびりした会話口調に癒されるがそれなりに引き込まれるストーリー展開。単純な動機でたくさん殺され過ぎなのとページ数の関係か直ぐに成り立つ推理には少々違和感。 ☆☆☆★★2024/05/22
ココアにんにく
1
1992年以前に読了