内容説明
東京のOL殺害事件の捜査で焦点となっていた「やまびこ」17号のグリーン券。その席で起きた毒殺事件は、さらに大きな事件の幕開けに過ぎなかった。九百人近い乗客を乗せた「やまびこ」50号に、爆発物が仕掛けられたのだ! 犯人グループの大いなる野望に立ち向かう十津川警部の活躍を描いて、累計一三七万部を超える、巨匠入魂のトレイン・サスペンスの傑作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
クリンクリン
6
ミリオンセラーシリーズ。東北新幹線が開通した当時の話で、まだ大宮ー盛岡間しか運行されていない。総合指令室の様子などが仔細に描写されており、取材に余念がないところが伺える。また、新幹線と政治は切り離せないところなどがこの本でも語られている。トラベルミステリーの第一人者が当時の話題をさらった東北新幹線を題材にするのは至極当然なことではあるが、一定の標準以上のものを創れるのは著者の筆力であろう。サスペンスフルな展開で存分に楽しめる作品であった。2014/11/16
秋庭誠
3
鉄道を舞台とした、ミステリーでは西村京太郎氏がやはり一番いいですね。さすが、ミリオンセラーを達成しただけ、ありますね!2011/09/12
nice guy
2
東北新幹線を舞台にするもののトラベルミステリーとはまた違う気もしないでもない。
hy8883320
2
東北が舞台で、正直あんまりって感じだったけど、トリックとか犯人たちを追い詰めていくのはいつもながらおもしろかったかな。2010/12/17
コマンドー者
1
十津川もので100万部突破した83年発表の開通直後の東北新幹線を題材にした長編。車内の殺人から爆弾事件に誘拐など盛りだくさんの内容で息もつかせぬ展開である。十津川ものとしては初期の傑作と言っていいだろう。2022/03/21