内容説明
新宿中央公園で、両眼をえぐられた男の死体が発見された。所持品から身元が判明。部屋から、北陸の温泉地を巡る日程が記されたカレンダーが見つかる。男の足取りをたどり、十津川と亀井は北陸へ。そこに、多摩川の河原で右腕を切断された女の死体発見の報が。彼女も男と同じ日程で北陸を訪れていた!? 挑発的な連続殺人犯を十津川警部の熱い怒りが追いつめる!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
飛鳥栄司@がんサバイバー
15
事件のきっかけが北陸というだけで、北陸本線はまったく関係なかった。舞系統としては2時間サスペンスものの括り。特に目立ったトリックが使われることもなく、かといって警察小説のように地道な捜査を丁寧に書き込んでいるわけではない。犯人と十津川警部の対決構造となっており、テンポよく進んでいくが、これと言って決め手のないまま終盤になだれこむが、十津川警部を逆転勝ちに導く要素がパンチに欠けるため爽快感が薄い。厳しい読み方をすれば、対決テーマにしたけど、ミステリ全体の構図が失敗した例だと思う。2021/06/15
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
3
2004年11月20日 初版2018/10/23