内容説明
博多行き寝台特急「あさかぜ1号」二人用個室(デュエット)で、現金一千万円をもつ本田徳一郎が毒殺された! 連れの女性は、なぜか事件直前に、岡山で途中下車した。車中で、この謎の美人・白井マユミに、惹かれた警視庁杉本刑事は、単身尾行を開始。そして行く手で、第二第三の殺人が! 死を呼ぶ女・マユミの正体は? 女の過去にあった驚愕の事実! トラベル&ラブ・ミステリー。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
8
「勝手に列車祭」第152弾。この本は2冊あり文庫コレクション294冊目で長編であった。。。 1992年 4月20日 初版。 母の訃報で故郷の岩国に「あさかぜ1号」で帰郷しようとしていた一刑事が車内で気になった美人が途中、岡山で降りてしまい、その後事件が発覚し事件簿が始まる。連続殺人事件なのだが、なかなかややこしい殺害方法と、何の因果もない殺人が重なって、吾が十津川警部は苦悩する。そこに刑事のつれない恋模様もある。2017/02/23
kenkou51
0
長編 杉本刑事 長編だけど作品に惹きこまれあっという間に読めてしまう。好きな作品のうちのひとつ2013/01/30
Kenji Takimoto
0
プロットはよくある犯罪ミステリーであるが、トリックなどが非常に巧妙に考え抜かれている。しかし、読者を情報量で圧倒することはなく、読者を混乱させることなく、まるでドラマを見ているかのように読者を物語に没入させる。また、エンタメに特化した作品でもあることから、“文学”にありがちなモヤモヤした後味はのきさない。全体的に没入しながらさっぱりと読み終われる作品であると感じた。2022/12/29