内容説明
十和田(とわだ)への帰郷を楽しみにしていた奥田(おくだ)は、なぜ殺されたのか? 彼を慕うスナックのママ・明子(あきこ)は、奥田が乗るはずだった「はやて13号」で、青森に向かった。奥田の過去を調べる明子に襲いかかる魔の手。十津川(とつがわ)警部の必死の捜査が、事件の背後に潜む欲望の利権構造を炙(あぶ)り出す! 旅情あふれるトラベル・ミステリーに、社会派のテーマを盛り込んだ意欲作!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
118
青森と秋田の県境にまたがる産業廃棄物処理場をめぐる事件。 出だしは、はやてに乗る予定だった男が殺された事件と、 はやてで弁護に行く予定だった女性弁護士が殺された2つの事件の関係を追う中で明らかになる。 飲食定の女性主人が男の遺骨を持って現地に乗り込み, 関係者が殺され,最後に女性も殺される。 ちょっと安易に殺人事件が起こり過ぎのような気もする。 いくら十津川警部が殺人を扱うからといって、 西村京太郎が推理小説家だからといって、殺人が多い。 できれば、もう少し,殺人が少ない社会派小説が読みたい。2014/05/26
ふう
4
今後、西村作品を読むきっかけになりました! ホントにサスペンスドラマみたいですね。2013/05/31
ru_garo
1
久々にボリュームの少ないものだったので、一日の通勤で読了。日頃二時間ドラマで見慣れていたので、頭の中で想像しながらスラスラ読めた。やっぱトラベルミステリーは安定して読める。2014/05/30
ビスコ
1
旅情性は少ない。メインは社会派推理。複数の事件が絡み合い、一つの真実を炙り出す構成は、読んでいてスカッとする。産業廃棄物問題は、遠いようでいて、決して遠い問題ではない。折しも、今は核廃棄物が一番の問題でもある。そんなことを考えてしまう。2014/04/13
HaruNii
0
出張だというのに、小説を忘れてしまった。久しぶりに駅で買った一冊。 西村京太郎は外れなしですね。普通に面白いです。2013/02/05