内容説明
加賀温泉郷のホテルで、男が心臓マヒで死んだ。三ヵ月後、同じホテルで、また男が心臓マヒで死んだ。さらに一ヵ月後、もう一人の男が！ ３人は死亡前夜にまったく同じ行動をとっていた。県警が殺人の疑いで捜査を始めたとき、４人めの男が現われて……（「加賀温泉郷の殺人遊戯」）。他に「心中プラス１」「処刑のメッセージ」「特別室の秘密」の計４編を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
一式隼
12
「心中プラス１」…心中のあったホテルの一室から出て来たところを見られたとされる男、その目撃者は殺される。男は心中と関係があるのか？「処刑のメッセージ」…ネットで殺人予告と思われる書き込みを見つける十津川班。「加賀温泉郷の殺人遊戯」…加賀温泉郷の宿で男が心臓マヒで死亡。三ヵ月後、同じ宿でまた男が心臓マヒで死亡。さらに一ヵ月後、さらに一人の男が！ ３人は関係あるのか？捜査を始めたとき４人めの男が現われる。「特別室の秘密」…十津川の妻直子が入院先で秘密の部屋に迫るサスペンス。計４編を収録。2021/09/02
エヌ氏の部屋でノックの音が・・・
11
「勝手に列車祭」第２８７弾。。。文庫コレクション５６３ 冊目。。。２００２年１２月２０日 初版。。。『処刑のメッセージ』では十津川警部はネットを使いだした。初期は赤電話だったのに（私でも見たことがあるかどうか不安である。ピンク電話なら記憶はあるのだが）携帯まで持っている。自動車電話が出てきたりと電話史も楽しめる。2021/05/21
キャサ
1
短編集
安全が大事
1
短編４年、ネット黎明期にネット上に女性芸能人の殺害予告をするストーカー、悪質消費者金融の手口と看板役の芸能人との関係、バブル崩壊で大きな痛手を負った企業が系列の病院に用意した隠し部屋の秘密とはなど、時代ごとの社会問題を想起させるものが多い。加賀温泉殺人では、十津川が休暇で潜入捜査する珍しい展開もあり、しかも最後が意外な結末。また、十津川夫妻ファン？にはうれしい、入院中の直子夫人が活躍するものもあり、全編にわたって楽しめる。2019/06/08
TEDDY曹長
1
短編４作が収録されている作品。どの作品も早い展開で読ませる筆者のストーリーメイキングを堪能できます。ただ、ある作品で「警部そこまでやって良いんですか！」と声をあげたくなる物があるのは御愛嬌。最後の作品では奥様の直子氏も大活躍で面白く読めます。旦那さまである警部恰好良すぎでしょ！という読後感です(笑)2017/12/04
