内容説明
さまざまな類型の訴訟が断続的に行われ，そのたびに議論を呼んでいたNHK受信料制度。2017年12月にはついに，最高裁大法廷による初判断がなされ，世間の耳目を集めました。本特集では，この判決で示された点について，解説と多角的な検討を行い，これからの放送制度の在り方を考察します。
また，巻頭カラーの「裁判官に聴く 訴訟実務のバイタルポイント」では会社訴訟を取り上げました。株式非公開の同族会社から大企業まで，企業法務に携わる人にとって重要な訴訟手続の現在の姿を把握できます。
目次
【特集】NHK受信料訴訟大法廷判決のインパクト
◇［座談会］NHK受信料訴訟大法廷判決を受けて●宍戸常寿●音好宏●鈴木秀美●山本和彦
◇大法廷判決の解説●冨上智子
◇NHK放送受信契約の締結をめぐる諸問題――最大判平成29年12月6日の検討●横山美夏
◇大法廷判決の検討――租税法の観点から●浅妻章如
［連載／裁判官に聴く訴訟実務のバイタルポイント］〔第10回〕会社訴訟（1）●門口正人●大竹昭彦●岩井直幸
［会社法判例速報］●弥永真生
［労働判例速報］●水町勇一郎
［独禁法事例速報］●花田さおり
［知財判例速報］●小泉直樹
［租税判例速報］●渡辺充
［連載／働き手・働き方の多様化と労働法］〔第2回〕兼業・副業と労働法●桑村裕美子
［連載／債権法改正と実務上の課題］〔第5回〕保証●潮見佳男●岡正晶●黒木和彰
［最高裁時の判例］〔民事〕最二小判平成26・2・14●加本牧子／最二小判平成29・4・21●林史高／最一小決平成29・10・5●中野琢郎／〔刑事〕最一小決平成28・5・25●川田宏一
［経済法判例研究会］ブラウン管カルテル事件最高裁判決――最三小判平成29・12・12●若林亜理砂
［商事判例研究］千葉地判平成28・10・13●井上健一／名古屋地判平成28・9・30●田中亘／東京地判平成28・4・11●三原秀哲
［労働判例研究］大阪大学事件――大阪地判平成29・9・25●小西康之／京都市立浴場運営財団ほか事件――京都地判平成29・9・20●水町勇一郎
［租税判例研究］東京地判平成28・3・29●田中啓之
［渉外判例研究］東京高判平成29・5・18●岩本学
