内容説明
第196回国会において，民法（相続関係）改正と遺言書保管の新法が成立し，約40年ぶりに相続法が見直されました。配偶者居住権の創設や遺産分割に係る規定の整備など，裁判実務のほか，登記・金融実務に与える影響も小さくありません。今号の特集では，法制審議会の議論に携わったメンバーによる対談から改正内容を概観するとともに，各実務の視点から，今回の改正の意義と課題について検討します。
さらに，時論では，オリンピックを前に注目の集まる民泊制度を取り上げています。
目次
【特集】相続法改正と実務
◇［対談］相続法の改正をめぐって●沖野眞已●堂薗幹一郎●道垣内弘人（聞き手）
◇裁判所実務の視点から●松谷佳樹
◇弁護士実務の視点から●相原佳子
◇司法書士実務の視点から――不動産登記に関する論点を中心に●鈴木龍介
◇銀行実務の視点から●片岡雅
［裁判官に聴く訴訟実務のバイタルポイント］〔第12回〕行政訴訟●門口正人●林俊之●清水知恵子
［会社法判例速報］●弥永真生
［労働判例速報］●水町勇一郎
［独禁法事例速報］●中野雄介
［知財判例速報］●黒田薫
［租税判例速報］●山口俊
［連載／知的財産法とビジネスの種］〔第14回〕放送事業者と著作物の「引用」●梅田康宏
［連載／債権法改正と実務上の課題］〔第12回・完〕解除と損害賠償●沖野眞已●岡正晶
［連載／働き手・働き方の多様化と労働法］〔第9回〕「治療と仕事の両立」に向けた法政策と今後の課題●石﨑由希子
［時論］民泊をめぐる法的課題――住宅宿泊事業法施行後の私法上の論点●鎌野邦樹
［最高裁時の判例］〔民事〕最二小判平成29・7・10●大寄麻代／最一小判平成29・12・7●堀内有子／最三小判平成29・12・12●池原桃子
［商事判例研究］東京地判平成27・3・26●田澤元章／東京地決平成27・11・12●松元暢子／名古屋高判平成27・1・29●森下哲朗
［労働判例研究］ハマキョウレックス（差戻審）事件――最二小判平成30・6・1●神吉知郁子／a庵経営者事件――福岡高判平成29・1・18●小畑史子
［租税判例研究］東京地判平成29・1・31●本田光宏
［渉外判例研究］最三小判平成29・12・12●西岡和晃
［内容一覧］ジュリスト・論究ジュリスト2018年内容一覧
