内容説明
2023年10月1日より，消費税法においてインボイス制度（適格請求書等保存方式）が導入されます。これにより，仕入税額控除の要件等が変わり，事業者に広く大きな影響が及びます。本特集では，開始を目前に控えた本制度の意義や内容について解説するとともに，理論的検討を加え，消費税法制を展望します。新法の要点では，令和6年度の施行が予定されているグローバル・ミニマム課税を取り上げました。特集と併せてお見逃しなく。
目次
【特集】インボイス制度が始まる
インボイス制度の実施とその将来像…西山由美
課税仕入れを巡る問題…藤谷武史
インボイス制度（適格請求書等保存方式）の概要…染谷浩史
登録制度と免税点制度…金井恵美子
インボイス制度と独禁法・下請法・フリーランス法…白石忠志
［会社法判例速報］…久保田安彦
［労働判例速報］…竹内（奥野）寿
［独禁法事例速報］…村上亮
［知財判例速報］…田中浩之
［租税判例速報］…吉村浩一郎
［連載／海外進出する企業のための法務］
〔第5回〕安全保障とビジネス――国家の対立と特定企業の規制…小山隆史
［連載／実践 知財法務］
〔第23回〕ファッションデザインと知的財産権…海老澤美幸
［新法の要点］
国際合意を踏まえたミニマム課税の法制化…吉村政穂
［時論］
同性婚訴訟一審判決の比較検討…白水隆
［判例詳解］
就業規則変更によって導入された手当の割増賃金該当性――熊本総合運輸事件（最二小判令和5・3・10）…池田悠
［書評］
小野博司著『近代日本の行政争訟制度』…岡田正則
中村仁威著『宇宙法の形成』…新谷美保子
［海外法律情報］
中国―生態系保護法制の新潮流――長江，黄河，青蔵高原…岡村志嘉子
イタリア―島と憲法――2022年憲法改正とその後の動向…芦田淳
［最高裁時の判例］
〔民事〕
最一小判令和4・10・24…神谷厚毅
最一小判令和4・12・8…和久一彦
最三小判令和4・12・13…森田亮
最二小判令和4・12・26…佐野文規
〔刑事〕
最一小決令和4・12・5…内藤恵美子
［経済法判例研究会］
公取委令和4・3・25発表…河谷清文
［商事判例研究］
東京高判令和3・9・28…田中亘
東京地判令和4・3・30…杉村健太
京都地判令和3・1・29…陳佳茵
［労働判例研究］
熊本地判令和4・10・3…笠木映里
札幌地判令和4・2・25…梁閔閔
［租税判例研究］
東京地判令和4・3・2…長戸貴之
［渉外判例研究］
東京地判令和3・4・21…村上愛
［刑事判例研究］
最一小決令和3・6・28…吉原潤
