内容説明
ヒトやモノがグローバルに移動する現在，国境を越える不法行為と抵触法（広義の国際私法）の関係について，実務上検討すべき問題が顕在化しています。本特集では，それらのうち，我が国の独禁法の適用に関する抵触法上の問題，国境を越える営業秘密侵害，家族の国際的移動と不貞行為に基づく損害賠償請求，「ビジネスと人権に関する指導原則」の抵触法的側面という論点を取り上げ，それぞれの問題に精通する抵触法研究者に分析・検討をしていただきます。
目次
【特集】国境を越える不法行為と実務上の課題
特集にあたって…横溝大
国際的管轄合意と我が国独禁法の適用…加藤紫帆
民事上の損害賠償請求における我が国独禁法の適用…中西康
国境を越える営業秘密侵害に関する抵触法的考察…嶋拓哉
家族の国際的移動と不貞行為に基づく損害賠償請求…中村知里
「ビジネスと人権に関する指導原則」と抵触法…横溝大
［会社法判例速報］…弥永真生
［労働判例速報］…小西康之
［独禁法事例速報］…植村幸也
［知財判例速報］…小泉直樹
［租税判例速報］…酒井貴子
［海外法律情報］
ドイツ―COVID-19と「補償」…山本真敬
アメリカ―ギグワーカーに関する連邦規則の撤回…中川かおり
［時論］
引受証券会社のゲートキーパー責任…梅本剛正
経済的自由にかかる憲法判断…二本柳高信
［連載／新・改正会社法セミナー――令和元年・平成26年改正の検討］
〔第4回〕企業集団・株主総会(1)…藤田友敬（司会）／澤口実／三瓶裕喜／田中亘／長谷川顕史／松井智予
［最高裁大法廷時の判例］
最大判令和3・2・24…高瀬保守
［最高裁時の判例］
〔民事〕
最一小判令和2・7・9…大寄麻代
最二小判令和2・9・18…堀内元城
〔刑事〕
最三小判平成30・12・11…蛭田円香
最二小判平成30・12・14…蛭田円香
［経済法判例研究会］
東京高判令和2・7・22…土田和博
［商事判例研究］
東京地判令和元・5・9…大塚誠
大阪高判令和元・5・30…木村健登
東京地判平成31・2・27…吉岡正嗣
［労働判例研究］
東京高判平成31・3・14…呉哲毅
東京地判平成31・1・11…木下潮音
［租税判例研究］
福岡高判令和元・7・31…加藤友佳
［渉外判例研究］
知財高判平成29・12・25…中村知里
