日台貿易史(その7) 江戸時代にとって貿易とは何か。

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日台貿易史(その7) 江戸時代にとって貿易とは何か。


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内容説明

さっと読めるミニ書籍です(文章量14,000文字以上 15,000文字未満(20分で読めるシリーズ)=紙の書籍の28ページ程度)

【書籍説明】

本文がいきなり芥川龍之介からはじまる。

丸谷才一著『忠臣蔵とは何か』の引用である。丸谷氏は、芥川龍之介と徳富蘇峰の二人の、四十七士の仇討ちの服装に関する発言が、あっさりと『忠臣蔵とは何か』の急所をついているというのだが、
意外にも、あの火事装束は、『江戸時代にとって貿易とは何か』の急所もついているのではないか。

そもそも火事装束は、明暦三年の大火以後に広まるのだが、その素材である鹿革と羅紗は、どちらもオランダが持ち運んだ舶来の素材であり、そのうちの鹿革は台湾産であった。

羅紗とは羊毛の織物なのだが、羊という動物は、実に奇妙なことに日本人はおよそ一千年の間、羊そのものも、また羊毛さえも見たことがなかったという不思議な動物である。

オランダの持ち運んだその希少価値の毛織物は、台湾経由ではなかった。ところが、鄭成功がオランダを駆逐した後、イギリスが台湾に商館を設置すると、イギリスが毛織物を台湾へ持ち込んだのである。
イギリスは果たして、台湾経由で日本へ毛織物を輸出できたのか。そして、火事装束は、『江戸時代にとって貿易はなにか』の急所をつくことになるのか。


【目次】
第一章 火事装束の男たち
第二章 火事羽織とは何か
第三章 長崎オランダ商館の鹿革輸入
第四章 羊をめぐる冒険
第五章 イギリス東インド会社台湾商館
第六章 台湾商館の対日毛織物貿易
第七章 再び火事装束の男たち

… 以上まえがきより抜粋

 

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