内容説明
中川悠。二十四歳の湘南ガール。母は家出、父は失踪中。葉山で一人暮らし。知り合いの釣具店を手伝う。ある企業から、釣り師としての腕を見込まれ、フィールド・テスター(開発製品を使う側からチェックする)を依頼される。一方で、自殺しようとした十九歳の順一を助けたことから、奇妙な同居生活が始まる。悠の励ましを受け、順一は生きる勇気を取り戻してゆく。そして、奇蹟が……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
79
タイトルにあるように一冊まるまる、ひたすらルアーフィッシングのお話。そういう分野が好きな方にはきっと楽しくて仕方ない興味津々な作品なんでしょうが、そうでない方はちょっとツラいかもしれません。しかし、ルアーフィッシングの描写を差し引いても、とある1人の少年の再生物語でもあるので、そちらの展開は楽しめるかなと。主人公「悠」は24歳、なかなかアグレッシブな湘南ガールです。主人公のキャラとして他の喜多嶋先生の作品同様な感じで、既視感はちょっと否めませんでした。悩める少年が再生に向かってく姿はやっぱりいいですね。2024/07/17
読み人知らず
2
よくある喜多嶋隆の話。フィッシング市場ってそんなに大きなものなのかな。よく知らないけれど、テスターって仕事になりうるのか。右手が動いてた、っていうのが小説ですね2013/09/22
Kenji
0
星3.5 釣りの技術を買われてある企業のアドバイザーになる話。2016/08/06