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内容説明
とある鯨料理店で、山岡たちと海原雄山がたまたま同席してしまう。雄山は冷凍の鯨の刺身を出した店主を叱責するが、その時、店に捕鯨反対団体が乱入してくる。意外にもその中には山岡たちの友人、ジェフの姿があった。かねてより捕鯨禁止運動に憤りを感じていた山岡は、ジェフを説得するため、ひいては日本の食文化を守るために立ち上がる。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
めしいらず
49
普段から鯨を食していたかつての日本人。その食文化を野蛮だと見下げ、取り上げようとする欧米人。そして実際に彼らの思う通りになった。欧米におもねり自らを貶める政治のありようや、当時破竹の勢いを見せていた日本経済への欧米側のやっかみ、日本たたきに痛快さを感じている様子もそこには含まれている。今の中国へのそれにも通じている気がした。一つひとつの事柄を公平に見る謙虚で冷静な視座を失わないでいたいもの。「激闘鯨合戦」 生で、焼いて、蒸して、煮て、干して、様々な味わいを見せるアワビの底知れなさ。「あわび尽くし」2016/09/28
秋 眉雄
18
【妻の本棚からこっそり拝借シリーズ・その3】「なんだ、この刺身はっ!こんな物が食えるかっ!/海原雄山」山岡士郎がジェフを騙して鯨肉を食わせるシーンには戦慄が走りました。いくら何でも、やってイイことと悪いことがあるだろう!この美味しんぼ第13巻の中の『激闘鯨合戦(全五話)』を単独で冊子化したものを日本捕鯨協会などが少なくとも一万数千部作って無料配布しているそうです。また、アニメの方ではこの話は欠番になっているとのこと。「まあひどい/栗田ゆう子」2017/09/13
再び読書
17
IWCの内幕が明かされる。欧米の白人が台頭してきた黄色人種叩きに鯨が利用される。鯨を食べることは僕らの小学生の頃は当たり前だった。生物の原罪を認め、食べ物を粗末にしない事が人間に出来る唯一の行動と思う。日本人はにんにくについての理解が乏しいのもよくわかる。2014/01/11
不自他
16
2019年、遂に日本はIWC(国際捕鯨委員会)から脱退して商業捕鯨を再開。作者にとっては悲願だろう。古典芸能と鯨に深い関わりがあるとは知らなかった。自分は平成生まれだけど、実家の食卓に並んでいたので鯨カツの味は知っている。/そうめん回・ニンニク回の様な「食材の基本解説回」は安心して読める。これくらい穏やかでも十分面白い。
ひじり☆
15
捕鯨についての話が面白かった!!歴史的背景がなるほどという感じだった。日本叩き、金集めの道具としての鯨…うーん知らないって罪ですね????2019/02/11