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内容説明
山岡が気付かないうちに、東西新聞の文化欄にひどい味の寿司店が紹介された。一方、美食倶楽部の主任・中川も“マグロのスナズリ”をめぐって客といさかいを起こし、これを聞いた山岡は記事の失敗とトラブルを同時に解決するアイディアを思いつく…。表題作「マグロのすごさ」他、全7話を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
竹城 俊之介
70
■マグロのすごさ…スナズリ、脳天、カマ、ヒレ下。マグロでも、普通には食べられない超希少部位がものすごく美味しいらしい羨ましい。寿司金の寿司職人秋山さんにして、十年に一度出すかどうかって、そんな部位食べるチャンスあるかな。いいなあ。 ■お稲荷さんの気持ち…狐の神様みたいな、不思議な女性が出てくるミステリアスな話。お稲荷さん、歳を重ねる毎に段々好きになりました。甘かったり、さっぱりしていたり、お揚げの中に包まれる密やかな具材の味わい。お稲荷さんの伝道師いなり王子さんの「俺の!いなり寿司」が読みたくなりました。2022/01/10
めしいらず
43
鮨の花形はもちろん本鮪。鮨屋で本鮪と言えば赤身中トロ大トロの3種がお決まりだけれど、突き詰めるとそれらを凌駕する部位が隠れている。脂の多い腹側は美味しい。でも背中側や尻尾側、頭の身だって美味しそう。砂摺り、蛇腹、脳天、カマ、ヒレ下。筋の硬いところは筋から剥がして握る。面倒な作業だから常連にしか無理だろうけれどね。他の魚では替えの利かない鮪。その魅力を存分に教えてくれる。しかし世界中から輸入し幼魚すら乱獲する日本人と世界的な鮨人気でもはや絶滅寸前だ。一刻も早く手を打たないと鮨ダネから消える日はそう遠くない。2017/11/08
めしいらず
30
四谷の鮨の名店「寿司金」が実名で登場。マグロへのコダワリが炸裂。大トロ中トロ赤身だけがマグロではないのじゃ。。。2013/03/22
Riopapa
5
政治色もなく面白い巻。マグロ食べてないな。IHはやはりいいのか。2018/06/16
eucalmelon
3
誰でも鮪が食べれる時代だが、残念ながらうまい鮪にはまだ出会ったことがない。スナズリ、うまいんだろうなぁ。雄山と士郎は親子だけあって似た者同士。素直に歩み寄るなんてありえない。 アーサー、気に入ったものなら一直線にのめり込む。いいねぇその性格、皆に好かれそう。 熱い油を掬って魚にかけてパリッとさせる、これってフランス料理の技法では?2019/01/05