内容説明
ヤガ脱出をはかったヨナは、《ミロクの聖姫》に捕らえられ、スカールの助けを得たフロリーも、化け物にさらわれてしまう。一方、《アルド・ナリス聖廟》への参詣をすませたイシュトヴァーンは、ようやくパロを出立しようとしていた──1979年に誕生、空前の規模で展開し、多くの読者を魅了してきた世界最大最高のファンタジイ・ロマンは、数多の人物を宿命の螺旋に巻き込んだまま、ここに最終巻を迎える。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
185
★超大作(公式表現:未曾有の大河ロマン)『グイン・サーガ』シリーズ全180巻完読プロジェクト(ギネスに挑戦!) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、正伝130巻(157/180)です。本巻は、イシュトヴァーン、ヤガへ出立~絶筆~未完の巻でした🐆 栗本 薫版正伝、完読です。続いてハンドブックFinalへ2022/11/13
nonたん
39
終わりました。「それはーー『異形』であった」から始まったサーガ正伝。最後の本は半分の厚さでした。最後の最後までバカチンが話を面白くしていく。何を企んだのか…誰に聞いたら教えてくれますか?そして、物語終盤にして俄に注目を浴びたフロリー…その運命は…。誰か書いて欲しい…。2013/11/30
きらら@SR道東民
34
明日を信じて執筆された130巻、その薄さに心奪われました。私の日常生活の一部となっていたグイン・サーガの世界。もう二度と栗本さんのグイン・サーガを読めないのが、悲しくて仕方ありません。「それはー<異形>であった」から始まり、大河ファンタジーの面白さを堪能し、謎は永遠と謎のままで。でも著者は、どこかの遠い国の神話伝説のように、物語を語り継いで欲しいと言っています。2016/09/12
あひ
34
私がグインサーガの1巻を読み終わったのが2009年12月14日。約三年半の月日を彼等と過ごし、この物語は私にとっても特別なものになった。 「豹頭王の花嫁」までの続きを読むことはできないけど、これからも彼等の今後に想いをはせたいと思う。 幸いというかなんというか、まだ未読の番外編があるので、まずは過去に遡ってみます。 栗本薫さんの御冥福を祈りつつ…。2013/05/16
よむよむ
34
昨年5月、車中のラジオで訃報を知り、その日からこの一冊を目にするのがずっと怖かった。本屋で手に取り、その薄さに「ああもう本当に終わりなんだ」と実感し、しばらく動けなかった。特別傾倒していたわけではない。けれど、常にあるはずのものが無くなるというのは、染み込むような喪失感がある。この20数年、長かったような短かったような・・・スゥーティーの逞しく成長した姿を思い浮かべつつ、合掌。2010/01/21