内容説明
敵将アルド・ナリスとの政略結婚を強いられたものの、やがてナリスと恋に落ちたアムネリス。だがナリスは婚礼の最中に暗殺者の手にかかり、アムネリスはトーラスで涙の日々を送っていた。しかし、一人の使者がもたらしたある知らせが、彼女を悲しみのヒロインから復讐の女神へと変えた……。第14弾。(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
161
★超大作『グイン・サーガ』シリーズ全173巻完読プロジェクト(ギネスに挑戦!) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 第三部「戦乱篇」4、第十四巻(17/173)です。本巻は、アムネリス覚醒の巻でした。今回もグインは全く登場しません(笑)🐆 続いて、第十五巻へ。2022/03/31
文庫フリーク@灯れ松明の火
45
自分が男性ゆえかナリスに対する、アムネリス・リギアに女性―女を感じてしまう。『――裏切り者!』と罵りながら『私がその男を愛さずにはいられぬこと』を自覚するアムネリス。ノスフェラスでの傲慢なだけの少女はすでに無い。そしてリギア。生い立ちや病弱なナリスを知る幼なじみとしての保護者的な愛情と、一人の異性に対する女性としての愛情。『私は――ナリスさまに、お心を見せて頂きたいのです。――私にだけは。』このセリフがナリスに対するリギアの気持ちを最も表しているように感じる。→コメントへ2010/08/14
nonたん
41
表題から見るとおり、アムちゃんが復活だぁ。そりゃ、知ってしまえば復讐の女神にもなろうというものだが・・・愛しちゃってるから・・・どうしても緩いんだなぁ。スカールを具印様と間違わないでちょ。とうとう山から出てきたスカール軍、つえぇぞぉ!そして、タイラン爺もカースロンの亡霊にやられたかのよう・・・溜飲が下がる。リギアさん!「彼女があわれですわ。---ごめん下さいませ」 捨て台詞がいいのぅ・・・イシュト君、こんなとこいちゃ駄目じゃない?君の恋敵ではないの?? 不思議・・・表紙の意味はいったいなんでしょうか?2010/10/01
さゆ
30
どうしてリギアがあまり好きになれないのか、ようやく解ってきた。リギアはナリスの在り様やそのなすことに疑問や不安を感じているのに、それなのにナリスを助けることだと思う。非難し、否定するなら、どうして助ける??それが私にはなじめない。それにしても、相変わらずアムは子どもだな。あんなのが大将では部下が可哀想。己の私怨と仕事、ちゃんとわきまえなくちゃ大人にはなれないよ。2010/08/13
わんこ
29
復讐の女神。うん、タイトル通り。でも、復讐に燃え、以前どおりモンゴール右府将軍としてのアムネリス復活!・・・・・とはいかない女心。いくらナリスを討ちたくてもこれでは無理というもの。ナリス様、いったいあなたはどこまで読んでいたの?アムネリスのこんな状態まで計画どおりなのだとしたら恐ろし過ぎる。そしてイシュト登場。そう、たとえイシュトでもナリス様には魅せられてしまうんですね。でもそれはナリスも同じ。イシュトにはナリスをも魅きつける力があるのです。ナリス様のいつになく楽しげな様子が目に浮かびますわ。2011/01/22