ハヤカワ文庫JA グイン・サーガ１３８ ケイロンの絆

著者名：宵野ゆめ【著】/天狼プロダクション【監修】

早川書房（2016/04発売）

• ISBN：9784150312251

内容説明

【グイン・サーガ138巻】黒死の病に襲われ、魔道師たちの争いの場となり、売国妃の噂に憤り、皇帝陛下の崩御に悲嘆する。未曾有の災難の連続に、国民は疲弊していた。さらに難事に際してこそ指導的役割を果たすべき選帝侯たちの中にはおのれの行く末に不安を抱いて国の方針に背く動きさえ窺えたのだ。そんな中、グインを始め、数々の人の助けを得てオクタヴィアはついに皇帝に即位する。ケイロンの絆によって、ケイロニアを一つにまとめるために。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[starbro]

★超大作（公式表現：未曾有の大河ロマン）『グイン・サーガ』シリーズ全180巻完読プロジェクト（ギネスに挑戦！） https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、正伝138巻（171/180）、残す所９冊です。本巻は、女帝オクタヴィア・ケイロニアス戴冠👑の巻でした🐆 グイン・サーガで国の財政問題が協議されるとは思いませんでした。居酒屋グイン亭に行ってみたかった。続いて正伝139巻へ

2022/12/07

[SOHSA]

《Kindle本》久々のグインサーガ新刊。ケイロニア編は息つく暇もなく新たな展開を迎える。世界は大きく動いている。行き着く先は当面、見当もつかない。読み手は先の展開に期待を膨らませ、飢えたようにページを捲る。宵野グインも栗本グインに劣らず面白く素晴らしい。いつまでも見守っていきたい。

2016/06/07

[ぐうぐう]

皇帝崩御に暮れるケイロニア、新皇帝にならんとするオクタヴィア。グインを中心とした、動乱のケイロニアを描く『グイン・サーガ』第138巻。とても丁寧に描かれてはいるが、と同時に、ここまで丁寧に描かなくてはいけないのかという疑問も沸く。ケイロニアにとっては大きな出来事なのは理解できるが、これほどの分量をかけて描くエピソードではあるまい。この調子では、完結までに本当に200巻要してしまう。そしてもし200巻完結を目論むならば、刊行ペースはもっと早めなければならないだろう。

2016/12/29

[夜長月🌙新潮部]

(あとがきより)なんと2015年5月に神田の早川書房1階でグインサーガに出てくる食べ物・飲み物が「居酒屋グイン亭」として再現されたとあるではないですか！「オリーおばさんの肉マンション」これが一番食べたかった。「カラム水」「カラム酒」「火酒」「サイロンのカバブー」「ヴァラキア名物魚介の鉄鍋煮込み」「ノスフェラス丼」これはまずそう(笑)。などなど。ああ、食べに行きたかったなぁ。もう今年は開催されないようです。残念無念。

2016/04/23

[瀧ながれ]

ケイロニアが明るい方向へと進み始めた巻、ということかな。疫病神がいなくなったから、という気がしなくもないですが（そして疫病神が移動した先のパロがエライコトに…）。パロから潜り込んでいた魔道師がグインに拾われたのが、なんか嬉しかったです。早速おおきなお仕事を任されてましたが、ちび王子のでかい力を見ることになって、なんとも痛快でした。王子は長じて（ある意味すでに現段階にして）ケイロニアを守る強大な魔道師になるのかな。攻撃型盾みたいな。…魔道師のDNAがどっちの親にもないようなので、それを超える存在かも知れん。

2017/04/02