内容説明
イグ・ソッグの体をもってヤガの神殿に潜入したブランは、その深奥でおのれの眼を疑うような、ミロクの神秘を体験する。一方、クリスタルの災厄から逃れたリギアたちに迫る不吉な足音の正体は? そしていまだクリスタルに居座るイシュトヴァーンを諫めるためにやってきた、宰相カメロンに襲いかかる忌まわしき敵とは? さらに一方、スーティとスカールの、黄昏の道を往く旅の行方に待つものは? 謎が謎を誘う幻惑の物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
185
★超大作(公式表現:未曾有の大河ロマン)『グイン・サーガ』シリーズ全180巻完読プロジェクト(ギネスに挑戦!) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、正伝(篇)135巻(168/180)です。本巻は、カメロン死すの巻でした🐆 続いて正伝(篇)136巻へ2022/12/01
みっちゃん
76
うわっ…まさかの展開にしばし絶句…あの可哀想なドリアンを任せられるのはこの人しかいない、と思っていたのに…それにしても、イシュトヴァーン哀れなり。やはり彼は狂王、僭王として名を残す定めなのか。と、どんよりした気分でいたら、最終話【黄昏の道を往くもの】にすっかりやられました。私に僅かばかり残っている乙女心は、この手の話にはすぐ、うるっときてしまうのです。続いて【イリスの炎】へ進みまする。2015/05/20
coolgang1957
39
いろんな人を死なせたり、生き返らせたり(._.) どんどん三国志から離れていくような気がする(-。-; 新人もパワー出してきてるけど、古くから出てる双子と吟遊詩人の扱いに困ってるんとちゃうやろか?さてどんな絡め方するんやろねぇσ^_^; やっぱり本屋さんに出てたら買うてしまいます、まあ内の奥さんより付き合い長いからしょうがない(^○^)2015/02/20
SOHSA
35
《図書館本》グインサーガ135巻 新たな展開は新たな驚きと火種を生む。ブラン、ヴァレリウス、リギア、カメロン、スーティそしてイシュトと彼の人。物語の行く末はまだまだ見えない。栗本グインはまさにあるべく姿で引き継がれた。しかし、五代氏にしても宵野氏にしても体調不良とのこと。くれぐれもご自愛いただきたい。ご自身のために、グインサーガのために、グインサーガフアンのために。2015/07/14
瀧ながれ
30
栗本薫の名が刻まれた都市や人びとが、つぎつぎと破壊されて退場を余儀なくされる。「彼」があのような結末を迎えるであろうことは、物語の展開として予測していたし、であればあのような状況となるのは否めないので、これは確かに「グイン・サーガ正伝」なのだけど、わたしが読みたかったのは、これだっただろうか?気がつけばいたるところに五代ゆうの名が刻まれていたこのシリーズを、読み続ける理由や義理が、わたしにあるだろうか…、と、ちょっと考えてしまった。読むけどね、買ってあるし(苦笑)。「彼女」と再会できたことは感謝します。2017/02/07