内容説明
〔グイン・サーガ141〕〈新しきミロク〉が密かに勢力拡大をたくらむヤガで、神殿の最下層に追い込まれたブランは、二人のミロクの老僧に出会い、その恐るべき法力に接して反撃の糸口をつかむ。さらに思いがけず人間でないものの助力を得、拉致されたフロリーとヨナを救う、ブランの想像を絶する戦いが始まった!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
182
★超大作(公式表現:未曾有の大河ロマン)『グイン・サーガ』シリーズ全180巻完読プロジェクト(ギネスに挑戦!) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、正伝(篇)141巻(174/180)、残り6冊です。本巻は、魔導士大戦&ミロク大祭の巻でした🐆 続いて正伝(篇)142巻へ2022/12/10
SOHSA
46
《kindle》忘れて積読状態だったことに気づき、しばらくぶりに手にとった。栗本薫氏逝去からかなりの時間がたったが、やはりグインサーガが連綿と続いているのは嬉しい。宵野グインも五代グインもそれぞれ良い意味でこなれ、気がつけば読み手は次巻を心待ちにしている。風雲急を告げるヤガの状況は息をつかせぬ展開に頁を捲る手も速まり、あっという間に読了した。グイン世界がどのような着地点を迎えるか今はまだ予想もつかないが、ファンとしてはこの先も終わることなくずっと読み続けていたい。2018/04/17
夜長月🌙
41
魔道師たちの中にあって生身のブランの活躍が頼もしい。そして純粋に人間としての高みに至っているソラ・ウィン、ヤモイ・シンもすっとぼけた感じでいい。魔道との闘いには関わらないのが少し残念。呼び名が同じで親しみを覚えるヨナ・ハンゼ、早く窮地を脱してほしい。全体的なストーリーとしては大宇宙を舞台とする謎の「調整者」がまたも出て来て物語はどこまでも広がりそう。2017/05/05
chiseiok
34
半ばあたりからぐいぐい動いて見せ場続出、予想外(失礼)に楽しめました。ただし、動くは動くんだけれども前進した感は特に無し(笑)。ちょっと心配なのは、商売になるうちは五代宵野両氏に描いてもらい、先細って来たらバタバタと折り畳むつもりなのかなってところ。ビジネスですからそれもありですが、某皆殺し先生のパターンはやだな。…は置いといて最近ほぼ主役の苦労人ブラン、魅力ありますなー。グインなので、どうもすぐに続刊を期待してしまうけれど、まぁやっぱり故栗本氏の生産量が人間離れしてたってことですよね^^;。2017/04/16
瀧ながれ
33
「七人の魔道師」で理性もなにもあったもんじゃない戦いをしてみせた魔道師(の一部)が、ヤンダル・ゾックの支配をとかれておとなしくなったのが、え?どちらさま?ってくらいの変わりようでおもしろかったです。ずいぶんと力のある魔道師だったようですが、それでもヤンダルに隙を突かれて利用されるのだから、この世界の理ではヤンダルに敵わないのかな、辛いな。ヴァレリウスとアッシャの初めての共同作業が、大迫力でした。魔法を使うとき、魔道師がどんなものを見ているのか、これまであまり描写されてないので、アッシャの活躍は楽しみです。2017/04/29