内容説明
犯罪の現場を目撃したスーティは、大きな衝撃を抑えることができず、スカールの言いつけにそむいて危険な一歩を踏み出すことに? ドライドン騎士団の一行は、沿海州付近に漂う不穏な雰囲気を感じながら、病身のヴァレリウスをともない、カメロンの遺骨とともに故郷ヴァラキアに帰還した。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
167
★超大作(公式表現:未曾有の大河ロマン)『グイン・サーガ』シリーズ全180巻完読プロジェクト(ギネスに挑戦!) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc 今回は、正伝(篇)143巻(176/180)、残り4冊です。本巻は、スーティ三歳の漢気&カメロン卿の葬儀の巻でした🐆 続いて正伝(篇)144巻へ2022/12/12
夜長月🌙
52
スーティの冒険が始まりました。いずれは大人物なりそうです。それにしてもグラチウスをお供に連れてとは恐れ入ります。さて、ディモス候には何が起きたのでしょう。一筋縄ではいかない感じですがグインが待ち遠しいです。2019/01/15
SOHSA
47
《図書館本》宵野氏体調不良とのことで栗本先生亡き後のグインサーガは五代氏の双肩に預けられた。当初はその行く末を案じていたが、拡大し続けたグインワールドは少しずつ一点に集まりつつあるように見受けられる。本巻でも多くの並立する場面を巧みに取りまとめようとする作者の苦心がそこここに見て取れる。スーティの冒険譚には否定的な意見もあるようだが、グインワールドで何が起ころうとももはや不思議ではなく私は作者を支持したい。本巻では遅々として物語が進まず読み手として多少歯がゆい感が残ったが、次巻での劇的な展開に期待したい。2018/07/23
たか
46
年に2〜3冊の発行ペースで、しかもあまりスピードが上がらないため、今回も読了後にフラストレーションが溜まる。もう少し発行ペースを上げるか物語の進行ペースを上げてほしいものだ。D評価2018/08/30
瀧ながれ
32
カメロンを海へと送る巻。モンゴール・ゴーラで宰相をやり遂げて天寿を全うすると、あんな内陸の奥深くで永眠することになるので、海に還れたことは、よかった気がします。生きて戻れるのがいちばん望ましいですけど。最愛の息子や息子の息子の行く末は気がかりでしょうが、…わりと幽霊出やすい世界みたいだし、たまには覗いてやってくださいな。あとは、ドリアンの存在を知ったスーティがエライ旅の仲間をゲットしたことと、夫が闇の勢力に絡めとられたことを知らないアクテ夫人がどうするのか、というのがこの巻の動きでした。ヤガはどたばた。2018/05/29