内容説明
一度はパロ王国を滅ぼしたモンゴールに、アルド・ナリス率いるパロ軍と、黒太子スカールのもとウィレン山脈越えを果たした奇跡の軍団アルゴス軍が迫る。一方、海の生命線ロス港には、沿海州海軍が到着。しかもモンゴールの隣国クム、ユラニアも不穏な動きをみせている。いまやモンゴールは四面楚歌の情勢にあり、ついに建国王にして一代の梟雄ヴラド自身が戦場へとおもむかんとするが…。シリーズ第3部戦乱篇、怒濤の完結・第15弾!(※電子書籍版には口絵・挿絵が収録されておりません)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
186
4月の第一作は、『グイン・サーガ』第三部「戦乱篇」完結篇、第十五巻(18/173)です。漸く全体の10%を超えました。 ★超大作『グイン・サーガ』シリーズ全173巻完読プロジェクト(ギネスに挑戦!) https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11805473?sort=book_count&order=desc こんなにあっけなくモンゴールが滅亡するとは思いませんでした。グインなしでも勝利するということは・・・ 🐆 続いて、第十六巻へ。2022/04/01
文庫フリーク@灯れ松明の火
43
ナリスに圧倒され、魅入られながらも独りパロを出るイシュト。いったんは負け犬になるとしてもイシュトは《飼い犬》にはなれない男。もしナリスに魅入られること無ければ、先々アリストートス如きに頼ることもなかっただろうに。リンダの銀編みの紐は捨てるべきではなかった。護符として身に付けておく手もあるだろうに。若さ故の一途さ・不器用、男故の気概は嫌いじゃない。ナリスも人の運命を狂わせる意味では黒い悪魔だが、まだ若さが透けて見え隠れ。後書きの栗本さん、この時まだ30歳だったのだなぁ。恐るべき才能。2010/08/22
nonたん
39
正直言って、レムスは何してたんだ?何もしないで王様になるのは、やばいかもなぁ。あぁ、アムちゃんがぁ〜〜〜。なんで、この娘には試練ばかりなの?初恋だっただけなのに…過酷な人生が窺えるよね。そんなにキライか?可哀相だから、誰か助けてあげてほしい!2010/10/03
さゆ
35
この巻にきて、ようやくナリスという人が解ってきた。そして、好きとまではいえないけれど、嫌いじゃないなと思う。もしもモンゴールに諸葛孔明のような参謀がいたなら、きっと、また歴史は変わっていただろう。張られていた伏線が終結していくさまが急テンポで見事でした。きーみんさんと同じように、やはりあとがきが心に残る。『私も、そしてあなたがたもまた時の大いなる手のうちにあること。私の物語が告げるのはいつまでもそのことだけなのです』。それが解る歳になってきたよ。2010/08/14
わんこ
30
ナリスとイシュト。野望に燃え上を目指す者同志、話は合うが結局どこかで衝突する運命?たとえ、今回イシュトが逃げ出さずともいずれ剣を交える時が訪れたのかも。それにしてもイシュトの出生(卑しい生まれであること)はイシュト最大の泣き所ですね。なんだか今後、そのことがイシュトに暗い影を落としそうで気になる(涙) また、ナリス様も実は寂しい人なんでしょうね。他人を本当に信用できない、心を開けそうな人はみんな自分から去って行ってしまう・・・・・自業自得か!(?) さてさて、でき過ぎナリス様にレムスはどう対応するのかな?2011/01/23