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内容説明
百年にわたり越前を平和に治め、北の京・一乗谷をつくりあげた名門大名・朝倉家。 その最後の当主・朝倉義景は一般に、代々の平安に胡坐をかき、織田信長に攻め滅ぼされた無能の大名と思われています。 しかし、実際の義景は、文武両道に優れ、先祖より受け継いだ一乗谷をさらに発展させた、優秀な大名でした。 そんな義景がなぜ滅ぼされたのか。 一向一揆と織田信長、ふたつの巨大な敵と戦い続けた、義景の一生を描きます。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
喪中の寺ちゃん
29
これは近年の珍品。世に戦国武将を扱った物語は数あれど、評判も悪く人気も無い越前の大守・朝倉義景が主人公の漫画。武田信玄が呆れてダメ出しした手紙が遺っているほどの人だ。名家朝倉の5代目のボンボンである。名将の誉高い朝倉宗滴に育てられた義景。本書でまず最初にやった軍事デモンストレーションが犬追物(馬上から犬を矢で射る・笑)。その噂を聞いて用心する顕如上人もマヌケだ(漫画だもんな)。信玄にダメ出しされた撤退の理由も多少は仕方ない事だとわかった。長宗我部元親もそうだが、愛息を失うとこうなるものか?。2015/05/08
糜竺(びじく)
16
朝倉義景は戦国時代でもわたしの印象ではショボい感じがしてましたが、彼は彼なりにその時代を一笑懸命生き抜いたんだなと思いました。2019/07/11
ふじ
16
明智光秀が一時仕えた主人。明智光秀伝ではずいぶんなボンクラとして描かれていたが、こちらは文化を愛し、国を愛し、家族を愛す人間として描かれている。同じ人物が監修しているのにこうも解釈が手のひら返しなシリーズを読んで子どもは混乱しないものなのかしら。2019/11/22
りるふぃー
5
犬追物って競技は、良くないと思った。犬は、昭和位まで、ひどい扱いを受けてきたんだな。2022/06/17
まげりん
3
教科書じゃ全く名前を聞かないが、福井が近いので名前だけは知っている。今回改めて読んでみて、こんな人がいたのかと驚いた。信長とは違う方向性を持ってい人。というより、信長ってどんだけ突き抜けた存在だったんだ?この人が天下取りの欲を持っていたら、どんな風に歴史が変わってたんだろう。相変わらず、マンガ以上に解説が面白い!週末福井に行くので、一乗谷も見てこようかな。2017/10/27