内容説明
5月号から始まった基本七法特集,今月号は民法です! 今年度の特集共通テーマは「基本原理・重要概念の再検討」ですが,民法分野では,約30年前の本誌152号(1993年5月号)において,「条文にない民法の『原則』」という特集が組まれました。従来,基本原則とされてきたものは,いまどのように変容しているのか――特集タイトルの「再検討」には,30年以上にもわたる時の流れも込められています。厳選された5テーマ,「いずれの論稿もエッジの効いた力作」(特集扉より抜粋)です。
「時の問題」では,令和5年国立大学法人法改正を契機に,大学の自治について考えます。読者のみなさまがいま学んでいる「大学」という場は,どのように律する/律されるべきなのでしょうか。また,「判例クローズアップ」では最判令和5年11月17日,映画「宮本から君へ」訴訟を取り上げました。最高裁が「表現の自由」に真正面から応えたとされる重要な判例です。
本格的な夏がやってきます。海に山に,たくさん遊んで,遊びすぎてちょっと疲れたなというときには,涼しい部屋で表現の自由に思いをはせつつ映画鑑賞などいかがでしょう。もしくは,学問の自由を思いながら,法学教室を読むのもおすすめです!
目次
◆特集 民法の基本原則・重要概念の再検討
Ⅰ 債権者平等の原則…鳥山泰志
Ⅱ 契約の第三者に対する効力…三枝健治
Ⅲ 人格的利益の侵害と差止請求…建部雅
Ⅳ 「権限」とは何か…髙秀成
Ⅴ 承継取得と原始取得…平野秀文
【巻頭言】
ステイクホルダーシップと統一的な政策…松井智予
【法学のアントレ】
〔第88回〕海とビールとチーズバーガー…長谷川珠子
【判例クローズアップ】
文化芸術活動に対する助成――「宮本から君へ」事件(最判令和5・11・17)…中林暁生
【時の問題】
大学自治と学外者統治の間――2023年国立大学法人法改正について…松田浩
◆講座
【憲法の基本原理から見る統治】
〔第4回〕権力分立・権力抑制…高田篤
【事例で学ぶ行政法ゼミナール】
〔第16回〕抗告訴訟の原告適格――大阪市納骨堂経営許可事件…岡田正則
【点と点をつなぐ不法行為判例】
〔第10回〕土地工作物責任と営造物責任…中原太郎
【会社法の時計】
〔第11回〕投資単位としての株式…松井秀征
【近時の判例で学ぶ刑法】
〔第16回〕強制わいせつ罪における性的意図――最大判平成29・11・29刑集71巻9号467頁…佐藤陽子
【演習】憲法…遠藤美奈/行政法…朝田とも子/民法…荻野奈緒/商法…杉田貴洋/民事訴訟法…川嶋隆憲/刑法…安達光治/刑事訴訟法…濵田毅/レポート(環境法)…横内恵
【判例セレクトMonthly】西村裕一/興津征雄/加藤雅之/池田愛/齊藤彰子/池亀尚之
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