内容説明
イギリスで発生した大型タンカーの座礁事故を教訓として、東京湾に於ける「海上交通ルールの策定」と「船の動きを監視するレーダー網の整備」が急務の課題となっていた。その最中、昭和49年に東京湾で大型タンカーが貨物船と衝突炎上、20日間も燃え続ける大惨事が発生。「航空機のように、船舶全てを管理下におさめる」という世界初の海上交通システム開発への挑戦が始まった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あきあかね
17
戦災で焼け落ちた名古屋城の再建、船が錯綜する東京湾の安全のための海上交通システムの創出などいずれのプロジェクトも印象深いが、圧巻はやはり黒四ダムの建設の話だった。延べ一千万人が携わった未曾有の規模だけでなく、その過酷さも凄まじかった。「黒部にけがはない」という言葉のように、峻厳な黒部峡谷では事故は即、死を意味した。資材を運ぶためのトンネル工事では脆弱な破砕帯に遭遇し落盤に怯え、溢れ出る雪解け水に凍える一方、火山帯にぶつかった地下導水路建設では百度の熱湯が吹き出す灼熱地獄となる。⇒2021/10/30
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