内容説明
カンボジアの首都プノンペンに、人々からこよなく愛されている一つの巨大な橋がある。通称、日本橋。1994年、日本の援助で作られたこの橋の完成で、ずたずたになっていたカンボジアの大動脈が復活、地元の人々にこれほど喜ばれた支援はないといわれる。湾岸戦争の際、国際貢献の拙さで、非難の集中砲火を浴びた日本が、その汚名をすすぐために、全力を注いだカンボジアの復興支援。その最初のプロジェクトが、日本橋の建設だった。
感想・レビュー
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mitei
233
紛争終わったあとカンボジアに橋を架ける話、残留孤児の話が良かった。本当にみんな誇りを持って仕事をしているなぁと思った。2017/04/08
ヴェルナーの日記
87
1.日本橋と聞けば東京都中央区の日本橋川に架かる橋で、江戸時代には東海道五十三次の出発点として有名だが、外国のカンボジアにも通称・日本橋が存在する。正式名は”チュルイ・チャンバー橋といい、首都プノンペンのカンボジア北東部をつなぐ主要な橋だった。しかし、ポル・ポト派等などとの内戦で破壊させれてしまった。この橋を再建したのが、国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC・明石代表)とPKO活動に従事した大林組の田辺勝義らだった。まだまだカンボジア国内の政治情勢は不安定であらゆる場所で銃声が響き渡るときもあった。2015/12/22
Humbaba
13
異国で仕事をすることは難しい.まして,仕事を指揮することは更に難しい.しかし,国を発展させるためにはただものを作るだけではなく,その国の人間が動き,作れるようになることが何よりも重要である.2013/05/18
Humbaba
8
成功するためには必要な機械。しかし、それがあったからといって必ず成功する保証があるわけではない。自分の首をかけてその機械を手に入れる。自分を信じてついてきてくれた仲間たちに対してできること。その人生を考えれば、選べる道はすでに一つしか残っていなかったのかもしれない。2015/08/23
とどっち
0
【メモ】NHK プロジェクトX -挑戦者たち-:第8巻 30-8 読書メーター登録あり:裏表紙裏赤シ―ル 読了:裏表紙裏緑シール